2010秋 北海道馬産地見学ガイドツアー

馬産地見学ガイドツアーレポート[ツアー1日目]

ツアー1日目:ツアー初日。
名馬たちを巡る見学ツアーがスタート!最初の見学地白老に向けて出発。

2010年10月1日

白老ファーム


普段は見学出来ない繁殖牝馬を目の前に、撮影にも熱が入ります
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今年も参加者を歓迎するかのように好天の中からのスタートとなった。ツアー参加者を乗せたバスは新千歳空港を出発し、最初の見学地である白老ファームへ約45分の旅。牧場へ着くとまるで参加者を待っていてくれたかのように、キストゥヘヴン、フラワーパーク、レクレドール、ショウナンパントルの4頭を放牧地に並べてくれていました。中でもキストゥヘヴンの人気は高く、参加者は色々な角度からカメラのシャッターを切っていました。白老ファームのスタッフから普段の様子に関する解説も聞き、現役時の姿が印象深く残っている参加者たちは興味深く聞き入っていました。

JBBA胆振種馬場


展示形式にて見学
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昼食に地元の名物である白老牛を堪能した参加者たちは、次なる見学地であるJBBA胆振種馬場へと移動。ここにはアメリカで競馬の殿堂入りを果たしたシルバーチャームやデビットジュニアといった世界の競馬を沸かせた名馬に加え、その快速で鮮烈な印象を残したサニングデールが繋養されています。過去に牧場見学経験のある参加者の中でも胆振エリアは初めてという方も多く、胆振種馬場初訪問の方が多いようでした。

ブリーダーズ・スタリオン・ステーション


現役時代に活躍した種牡馬を前に撮影にも熱が入ります
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グラスワンダーやタップダンスシチーなど近年の競馬を沸かせた名馬たちが多く繋養されているブリーダーズ・スタリオン・ステーション。彼らに加え、エアジハード、ハイアーゲーム、フサイチコンコルドらが参加者が作った人垣の輪の中を、まるでファッションモデルのように悠々と闊歩していきます。

展示終了後には、馬房で参加者を待っていたアフリートやアドマイヤジャパンなどとの対面。参加者からも「見たい!」との言葉が多く聞かれていたステイゴールドについては馬房からの見学となりましたが、そこは現役時からファンの期待に応えてきた同馬。幾度となく馬房の窓から顔を出して、参加者たちを喜ばせてくれました。また、今年亡くなったバブルガムフェローをはじめ2000年の2冠馬エアシャカールやサンデーサイレンス産駒のダービー馬タヤスツヨシ、名種牡馬ターゴワイスのお墓に向かい、手を合わせる参加者の姿も見られました。

ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックス


馬もポーズを決めてくれました
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参加者から「まるで海外のスタリオンに来たみたい」との言葉も聞かれた、ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックス。ファンタスティックライトなど世界的な名馬たちが次々と登場し、丁寧な解説をしてくれました。その見事な馬体に目を奪われる中、やはり、参加者が一斉にカメラを構えたのは、ディープスカイが厩舎から姿を見せた時のこと。すっかり種牡馬らしく逞しくなった姿に静かなどよめきが起こりました。それ以上の注目を集めていたのが、来年、初年度産駒を送り出すアドマイヤムーン。最後には傘やブランケットと言った「ダーレーグッズ」もお土産に提供していただき、参加者たちは表情をほころばせていました。

下河辺牧場


サプライズに喜びの表情をみせていました
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名牝揃いの下河辺牧場では、ロンドンブリッジ、ケイウーマン、ロイヤルティアラを放牧地で見学させていただきました。久しぶりにファンに囲まれた嬉しさからか、ロンドンブリッジは元気一杯。下河辺隆行さんも苦笑いするなか「こういう気性が産駒成績につながっているのでしょうね」と説明してくれた。普段は繁殖牝馬の見学を行っていないこともあり、競馬場以来の対面という参加者たちは、丁寧な解説に興味深く聞き入っていました。最後に参加者の代表者が事務所の側にある三冠牝馬スティルインラブのお墓に花を手向けて牧場をあとにしました。

静内ホテルローレル(懇親食事会)


一斉に札をあげて回答、予想以上に盛り上がりました
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参加者同士の交友を深めるため、また生産関係者とのコミュニケーションの場に、と行われた懇親食事会。6つに分けられたテーブルには、それぞれ生産関係者が着席、ふるさと案内所のスタッフや馬産地ライターが盛り上げ役を担当しました。生産関係者とは普段はなかなか聞けない牧場の現場や、名馬たちの牧場時代の姿に各テーブルが盛り上がる中、馬産地グッズの賞品をかけたクイズ大会が開催されました。テーブルごとの対抗戦は最後まで白熱し、優勝が決まった瞬間には、そのテーブルから歓声も起こっていました。最後にはツアー参加者全員で記念撮影も行われ、ツアー一日目は幕を閉じました。