ブロッサムCはシリントーンが優勝
ホッカイドウ競馬に所属する2歳牝馬による中、長距離路線の集大成「第14回ブロッサムC(JBC協会協賛ブリックスアンドモルタル賞)」が10月22日、門別競馬場ダート1,700mで行われ、レース前半は後方2番手に位置していた金山昇馬騎手騎乗の5番人気シリントーンが大外から強襲し、1分51秒6(重)で先頭ゴールイン。デビュー9戦目の重賞初勝利となった。川島雅人調教師の重賞勝利は2021年のサッポロクラシックC(優勝馬リコーヴィクター)以来で通算2勝目。期間限定で佐賀競馬から移籍している金山昇馬騎手にとっては2024年佐賀スプリングC(優勝馬テイエムフェロー)以来、2年5か月ぶりの重賞勝利で、通算4勝目。門別競馬場では重賞初勝利となった。
人気の中心は前走のフローラルC2着のリヴァールミナス。早くから、その素質は評価されてきたが、デビュー6戦目に未勝利戦を勝ちあがり。8戦目にアタックCh競走を勝ったキャリアが武器。今回は、単勝オッズ1.7倍という圧倒的な支持を集めた。
これに次いだのは落合玄太騎手が手綱を取るダバイクリスタル。1,000m戦で2勝あげたのち1,200mウィナーズCh競走5着で距離にめどを立てて、ここに駒を進めてきた。そしてブリーダーズゴールドジュニアC9着、フローラルC7着のシャディアラ。ここまでが単勝オッズ10倍以下で、以下ヒノエゴールド、シリントーンと続いた。
レースを引っ張ったのは、デビュー8戦目の未勝利戦を逃げ切ったものの、前走のサンライズCは見せ場をつくれなかったライトビーンズ。ハナを奪うと思われた快足オギフシノチカイを抑えてレースを引っ張る。3番手にはデビュー戦では後続を8馬身差で勝利したヒノエゴールドで、それをマークするようにリヴァールミナス、ダバイクリスタル。人気を背負った馬たちが先行グループを形成するも、ペースは速い。向こう正面に入ると馬群が縦に伸びる。シャディアラは中団に控え、勝ったシリントーンに騎乗していた金山昇馬騎手は「(この馬のペースを守ったが)3角ではずいぶんと前と離れてしまったと感じた」と、出遅れたオレンジピールとともに後方待機策。
前半1,000mを63秒台で飛ばしながらもライトビーンズが単独で4角を回るが、さすがに脚色が一杯になったところを外からシリントーンとオレンジピールが襲い掛かる。「4角では届くと思ったが、オレンジピールの手応えが良かったので目標を切り替えた」と金山昇馬騎手。最後は大きなガッツポーズ、そして雄たけびとともにゴールへと飛び込んだ。
レース後は「本当に嬉しい」と男泣き。管理した川島雅人調教師も「(これまで距離経験がなく)半信半疑での挑戦だったが、オーナーの理解をいただき挑戦を決め、ここ一本に絞って調整を進めてきた。オーナーと馬に感謝」と白い歯を見せた。
シリントーンは、父インティ、母アナモリ(その父トワイニング)という血統。新ひだか町のナカハシファームの生産馬で、昨年の北海道市場オータムセールにて220万円(税込)で取引された馬だった。父は2019年のフェブラリーS(G1)を不敗のまま制したスピード馬。現2歳世代が初年度産駒で、これが産駒による重賞初勝利となった。母はJRA 5勝馬。さかのぼれば、小倉大賞典(G3)に勝ったサンライズベガや、みやこS(G3)、シリウスS(G3)に勝ったサンライズホープらと同じティルティング系で、本馬は母にとっての第11仔。2020年の(株)ジェイエス繁殖馬セールにて取引されている。















