グランシャリオクイーンズはゼロアワーが連覇
JBC協会が協賛し、ホッカイドウ競馬が行うカウントアップチャレンジL(レディス)最終戦「第3回グランシャリオクイーンズ」が10月8日、門別競馬場1,700mコースで行われ、素早く先手を取った落合玄太騎手が騎乗する1番人気ゼロアワーが、1分49秒5(良)のタイムで逃げ切り勝ち。昨年に引き同レース連覇で、通算成績を21戦8勝2着4回3着1回(重賞6勝)とした。管理する佐々木調教師にとっては8月のフルールC(優勝馬セルアウトクラウド)に続く重賞勝利で今年3勝目。通算8勝目。騎乗した落合玄太騎手は9月のウポポイオータムスプリント(優勝馬ベストグリーン)に続く勝利で今年9勝目、通算35勝目の重賞勝利となった。
2026年シーズンの牝馬中距離路線を締めくくったのは、勝利の女神には見放されながらも年間を通して主役の座を譲らなかったゼロアワーだった。2歳5月のフレッシュチャレンジ競走を勝ったあと、門別、大井、浦和と場所を変えながら重賞路線を歩み続けた。昨年、3歳でこのレースを制したあと、笠松競馬に移籍。全国地方競馬交流競走では思うような結果を出せなかったものの3戦1勝の成績を残し、2026年のホッカイドウ競馬の開幕にあわせるように帰厩となった。
しかし、飛躍を期した2026年の門別競馬場では、ゼロアワーにとって試練が続いた。復帰初戦のヒダカソウCは別定重賞で4kg軽い3歳馬に不覚を取り、ノースクイーンCは南関東からの刺客チャチャハツゴウの逃げ切りを許す2着。いずれのレースも3着以下には大きな差を付けながらも、わずかの差に泣いた。そして、続くブリーダーズGC(Jpn3)は、守備範囲を超える距離とJRA勢含む相手関係に苦戦を強いられた。
しかし、グランシャリオクイーンズが行われる門別競馬場1,700mは過去3戦いずれも重賞競走で【3-0-0-0】。得意とする舞台設定と、相手関係から、ここはもう負けられない1戦でもあった。ファンの期待は1.5倍という単勝オッズにも示されていた。
「(逃げなくても競馬が出来る馬だが)ここ数戦は抑え込みすぎて、馬がストレスを感じていたので、今日は逃げようと思っていた」と落合玄太騎手。内枠からファーマドール、リコーテリア、さらに外からイイデヒロイン、シルバーミラージュも前をうかがうが、ハナを主張する。ペースは決して速くはないが、先行争いは激化する。内回り1,700mコースは1角までの距離が短いため、コーナーワークを利してファーマドールが一度は前に出るが、「馬が気持ちよく走れるように」と落合玄太騎手はそれを許さない。ペースを落とさないまま向こう正面に入ると12秒台のラップを続けて、後続からスタミナを奪い、最後は13秒1、13秒9。2着イイデヒロインに4馬身の差をつけて先頭ゴールインを果たした。
「後続の馬は気にならなかった。(悔しい競馬が続いていたけれど)やっと勝たせることが出来た」と笑顔でインタビューに答え、佐々木調教師は「シーズン前半は決して調子が良くない中でもしっかりと走ってくれた、今日の走りは作戦通り。強い競馬だった」と勝利でシーズンを締めくくった愛馬を称えた。
なお、カウントアップ「L」は4競走すべてで優勝馬が異なったために、ボーナス獲得馬はいないという結果になった。















