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ネクストスター門別で岩手競馬所属の山本聡哉騎手騎乗のクラプロスパーが優勝

  • 2026年10月06日
  • 大混戦となったゴール前を制したのはクラプロスパーだった
    大混戦となったゴール前を制したのはクラプロスパーだった
  • 山本聡哉騎手は岩手競馬のリーディングジョッキー
    山本聡哉騎手は岩手競馬のリーディングジョッキー
  • 母仔で道営重賞ウィナーとなったクラプロスパー
    母仔で道営重賞ウィナーとなったクラプロスパー
  • 門別競馬場では2018年の道営スプリント以来の重賞勝利となった山本聡哉騎手
    門別競馬場では2018年の道営スプリント以来の重賞勝利となった山本聡哉騎手
  • 応援に駆け付けた関係者。左から2人が村上正和調教師
    応援に駆け付けた関係者。左から2人が村上正和調教師

 10月1日、ホッカイドウ競馬の門別競馬場ダート1,200mを舞台に「第4回ネクストスター門別」(1,200m)が行われ、好位から脚を伸ばした山本聡哉騎手騎乗の12番人気クラプロスパーが最後は後続を突き放して優勝した。勝ちタイムは1分13秒3(重)。

 管理する村上正和調教師の重賞勝利は2024年のプリンセスC(盛岡、優勝馬エイシンナデシコ)以来で通算15勝目。騎乗した岩手競馬所属の山本聡哉騎手にとっては9月27日のヴィーナススプリント(優勝馬クリナッチ)に続く重賞勝利で、今年13勝目、通算118勝となった。

 牝馬限定のダートグレード競走「エーデルワイス賞(Jpn3)」、もしくは今年から重賞に格上げされた「北海道2歳スプリント」へのステップレースとして位置づけられる「ネクストスター門別」。そのネーミングのとおりに過去3回の優勝馬は、その後、レース名に恥じない活躍をしている〝出世レース〟だ。

 人気の中心は圧倒的なスピードを武器にリリーC、フルールCと牝馬限定の重賞を連勝してきたセルアウトクラウド。抜群のダッシュ力と追われてからの瞬発力を武器に、これまでの3戦で後続に付けた合計着差は20馬身余。牝馬ながらに馬格にも恵まれ、まさに女王の貫録を身に付けつつある。14頭立ての大外枠とはいえ単勝オッズ1.1倍と圧倒的な人気に支持された。

 2番人気は、時計が出易い馬場状態だったとはいえ、前走のウィナーズChを好時計で勝ち上がって挑むアペリティーヴォの単勝オッズ8.7倍。3番人以下は単勝オッズ10倍以上で、100倍以上の馬も4頭という、まさに〝1強〟と言うのが、大方の見方だったようだ。

 しかし、その中で密かに牙を磨いていた馬がいた。単勝オッズ12番人気のクラプロスパーだ。父はマイルChS南部杯(Jpn1)連覇のアルクトスで、母クラフィンライデンはエトワール賞に勝ち、東京優駿2歳牝馬2着のスピード馬。曾祖母のクラジョウオーも栄冠賞3着という活躍馬ファミリーだが、3月の能力検定時からスタートに不安を抱えながらもフレッシュCh競走を好時計で勝ち上がったあと、栄冠賞6着をはさんでルビー特別を最後方一気の末脚で快勝し、クリスタル特別は2着。前走のフルールCは大きく出遅れながらも5着まで追い上げていた。「スタートさえ、まともに出てくれたら」と村上正和調教師。この中間は石川騎手や落合騎手の手を借りながらゲート練習を繰り返したという。

 スタート直前、4番人気ミラクルヴェリテの落鉄によって発走時間が遅れたものの、ほぼ互角のスタート。ハナを主張したのは人気のセルアウトクラウドだった。12秒2~11秒0。内から栄冠賞2着で5番人気コパノシチリアが前を伺うも、11秒8、12秒6とペースを落としたところで、2番人気のアペリティーヴォ、笹川翼騎手を配したカリムパッションが外からプレッシャーをかけ、「ある程度の出遅れは想定していたが、思っていた以上にゲートを出てくれたので、逆に行き過ぎないようにと」とクラプロスパーの山本聡哉騎手は、ラップ以上の激しい先行争いをする先行馬を見るような位置で虎視眈々。残り200m付近でセルアウトクラウドが抜け出すも、外に切り替えたクラプロスパーがこれを交わして先頭に。内ラチ沿いを伸びた石川騎手のミラクルヴェリテと、懸命に粘るセルアウトクラウドを、後方で脚を溜めていた服部騎手の11番人気マッドシークレットが交わしたところがゴールだった。

 「馬が強かったです」と山本聡哉騎手と言えば、村上正和調教師は「最高の気分」と満面の笑み。

12番人気と11番人気の組み合わせで、馬連複は131,310円。3連単馬券は2,850,400円と大荒れとなったが、改めてホッカイドウ競馬の層の厚さがアピールされる結果となった。