令和8年度新技術講習会が開催される
10月2日、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館シアター室において、令和8年度新技術講習会が開催された。
令和8年度新技術講習会は、日高獣医師会(会長:荒川雄季氏)が主催。公益社団法人北海道獣医師会と公益社団法人北海道家畜畜産物衛生指導協会が共催、EBMトレーディングジャパン(株)、日本ビルバックアニマルヘルス(株)、MPアグロ(株)が後援した。
令和8年度新技術講習会の演題は、「寄生虫に関する講習会」。講師には北海道大学獣医学院寄生虫学教室に所属、(株)JAFTC代表取締役の法華津孝哉氏を招聘した。
主催者を代表して日高獣医師会会長の荒川雄季氏は「本日はお忙しいなか、日高獣医師会主催令和8年度新技術講習会にお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。本講習会は、北海道大学獣医学院寄生虫学教室の法華津孝哉先生に、馬の寄生虫に関する講習会をお願いいたしております。2024年までの3年間、JRA日本中央競馬会様に、生産地疾病等の調査研究において、寄生虫をテーマに実施していただきました。そのなかで、薬剤耐性の寄生虫は、この生産地においても確認しているとのご報告がありました。このことについて、日ごろ、牧場に対し、診療や飼養管理指導を行ううえで、たいへん苦慮しているという話も耳にしております。本日の講習会が、今後の業務を行ううえでの一助になればと考えております」とあいさつした。
講師として招かれた法華津孝哉氏は、北海道大学獣医学部を卒業。現在は北海道大学獣医学研究院国際感染症学院寄生虫学教室博士課程に在籍し、馬の寄生虫学を主に研究している。これまで線虫類や条虫類の感染状況、虫卵検査法の比較、寄生虫の遺伝子解析、さらに、駆虫薬の有効性や薬剤耐性について研究。とくに北海道のサラブレッドを対象とした研究では、寄生虫の疫学や駆虫薬の効果判定など、競走馬の診療にもつながる研究に取り組んでいる。また、国内における薬剤耐性対策と検査体制強化の必要性から、 2025年7月に北海道大学発認定スタートアップ企業として、(株)JAFTCを設立。代表取締役として馬の糞便検査や検査結果の解析を行い、臨床現場の寄生虫対策を実施している。これまでの検査実績は3,000件を超えているという。
法華津孝哉氏は、円虫類、回虫類および葉状条虫に関する知識の整理、駆虫薬の適正使用に関する近年の考え方、生産地における駆虫薬体制の現状と今後の対応案などを説明。講習会のテーマは生産地において最重要事項のひとつであることから、会場には立ち見が出るほど多くの獣医師が集まった。















