馬産地ニュース

第2回担い手経営管理研修が行われる

  • 2026年09月30日
  • 講師を務めた松田朝信氏
    講師を務めた松田朝信氏
  • 第2回の研修には約40人が出席した
    第2回の研修には約40人が出席した
  • テーマは「初めての損益計算書・貸借対照表」(会計知識不要)
    テーマは「初めての損益計算書・貸借対照表」(会計知識不要)

 9月24日夜、令和8年度担い手経営管理研修が、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館シアターにおいて行われた。

 担い手経営管理研修は馬産地において喫緊の課題となっている担い手を支援する体制づくりのための研修で、軽種馬生産・育成牧場の経営者・後継者、自治体や農業協同組合の職員などが対象。公益社団法人日本軽種馬協会による軽種馬経営高度化指導研修(軽種馬経営技術指導者養成・技術普及)事業のひとつとして実施されており、競走馬生産振興事業において実施する「軽種馬生産基盤整備対策事業」および「優良繁殖牝馬導入促進事業」における「担い手特認」ならびに「軽種馬経営継承者借換資金」の対象者は、この研修を3回以上受講することが要件になる。

 本年度2回目の研修には、軽種馬生産牧場、育成牧場の経営者やマネージャー、管理責任者、従業員、事務員や日高軽種馬農業協同組合、日高管内の農業協同組合の職員やこの研修のアドバイザーなどがオンラインを含め約40人が出席。講師に公益社団法人日本軽種馬協会生産対策部専門役の松田朝信氏を迎え、「初めての損益計算書・貸借対照表」(会計知識不要)が演題となった。

 講師を務めた松田朝信氏は埼玉県出身。ウインバリアシオンが勝った青葉賞(G2)を見て本格的にのめりこみ、馬産地巡りをはじめ、年に2~3回日高地方を訪れるようになったという。現在は基盤整備事業やせり関連、融資関連の補助事業を担当している。

 開催に先立ち、公益社団法人日本軽種馬協会の菊池文孝氏は「みなさま、大変お忙しいなか、本研修にご参加いただきまして、まことにありがとうございます。本日は初めての損益計算書貸借対照表をテーマに、日本軽種馬協会生産対策部の松田専門役から講演をいただきます。牧場を経営していれば、日々の収支に加え、経営状況を把握し、今後の経営について考えていくことも重要となっております。そのためには、損益計算書や貸借対照表などの会計資料から、経営の状況を数字で把握することが必要になっております。一方で、損益計算書や貸借対照表は、言葉では聞いたことがあっても、どこを見ればいいのか、何がわかるのかなど、具体的な見方について、あまり馴染みのない方もいらっしゃるかとおもいます。本日は、こうした会計資料の見方やポイントについて、理解を深めていただきたいとおもいます」とあいさつした。

 松田朝信氏は、貸借対照表を企業の健康診断書、損益計算書を通知表・成績表と例え、牧場経営において日々の収支だけでなく、決算書から経営状況を数字で把握し、今後の経営を考える重要性を説明。貸借対照表の資産・負債・純資産の構成や、損益計算書の収益・費用・利益の構造を具体例を交えて解説した。最後に、貸借対照表に現れない経営資源である「人」、とくに経営者自身の心身の健康が企業存続の鍵であると強調し、セルフケアの重要性を説いた。