瑞穂賞はベルピットが大差勝ちで優勝
門別競馬場では28戦して24勝2着3回。落馬による競走中止以外は連対を外していないベルピットは今年も、まさに無双状態で勝ち星を積み重ねている。今年はシーズン初戦のアネモネ特別ではニシケンボブを破ると、カウントアップチャレンジ「M」(ミドル&マイル)に指定されているコスモバルク記念を大差勝ち。その後の赤レンガ記念、旭岳賞と危なげなく勝ち進み、いずれのレースも2024年から3連覇。自身の持っているホッカイドウ競馬所属馬の重賞最多勝記録を「18」まで伸ばしてきた。
その第4戦であると同時に道営記念を目指す馬たちにとっては重要なステップレースとなっている瑞穂賞も、2024年、2025年は完璧な勝利を記録しており、勝てば3連覇となる1戦だ。
9月23日に門別競馬場1,800mを舞台に11頭立てで行われた第59回瑞穂賞(JBC協会協賛ニューイヤーズデイ賞)。人気の中心は言うまでもなくベルピット。その単勝オッズは、コスモバルク記念、赤レンガ記念、旭岳賞に続き、4戦連続となる1.0倍。多くの人が勝利を信じて疑わなかったことが、この数字からも読み取れる。
2番人気は、豪快な末脚を武器にJBC2歳優駿(Jpn3)に勝ち、3冠馬にもなった4歳馬ソルジャーフィルド。過去3回の対ベルピットはいずれも大差を付けられているが、落合騎手とコンビを組むようになった前々走からは先行力を身に着けて、条件戦を2連勝。特に前走の「ビアパーティーAiba浦河2特別」ではJRAエルムS(G3)4着で、JBCクラシック(Jpn1)4着シルトプレを完封する逃げ切り勝ちを収めるなど、3冠馬としての復権をかけて、再びベルピットに挑む1戦となった。単勝オッズは7.1倍。
そして、ケイアイパープル。10歳になったとはいえ、佐賀記念(Jpn3)、そして白山大賞典(Jpn3)とダートグレード競走2勝の実績は色あせるものではなく、今シーズンもここまで6戦を消化して3勝2着2回3着1回。赤レンガ記念ではベルピットに食い下がり、7月、8月の自己条件戦ではニシケンボブをやぶって優勝している。59kgを背負った前走はニシケンボブに半馬身ほど後れを取ったが、今回は斤量2kg減。単勝オッズ9.6倍の支持を得た。
ベルピットが出走するレースとしては、今シーズン最多の11頭立てとなったが、この3頭が単勝オッズ10倍以下で、4番人気馬は単勝オッズ30倍を超えて、発走時刻となった。
レースは、スタート直後に決したと言っても過言ではなかった。ゲート開いて、ハナを主張したのは「逃げた時には自分のリズムで走る事ができる」と角川調教師がいうベルピット。最初の2ハロンは13秒3~12秒5だから、ペースは決して速くない。それでも楽に先手を奪う。過去2戦は押して押して先行したソルジャーフィルドは軽く気合を付ける程度でベルピットをマークする位置に収まり、ケイアイパープルはそのベルピットを見るように中団待機。徐々に隊列が伸びる。前半3ハロンは38秒5だったが、向こう正面に入るとベルピットが12秒台前半のラップを刻み、隊列が縦に伸びる。向こう正面で12秒台前半のラップが続くペースは、単勝オッズが100倍を超えるオッズの馬たちにとってはもちろん、重賞の常連たちにとっても動くに動けないペースだ。3角を回ってソルジャーフィルドが追い上げてきたが、そこで息を入れていたベルピットが最後は流しながら12秒5~12秒9。
終わってみれば2着ソルジャーフィルドに2秒2差の大差勝ちで、重賞19勝目。次走。道営記念では史上初となる3連覇に挑む。















