ウポポイオータムスプリントはベストグリーンが7馬身で優勝
ホッカイドウ競馬のカウントアップチャレンジ「スプリント」第4戦で、上位2着馬までには11月4日に門別競馬場で行われる「門別スプリント」の優先出走権が付与される「第7回ウポポイオータムスプリント(門別・ダート1,200m)」が22日、10頭立てで行われ、圧倒的な人気に支持された落合玄太騎手騎乗のベストグリーンが、その人気に応える快走劇を披露。勝ちタイムは1分12秒7(良)。この勝利で通算成績を9戦7勝(重賞5勝)とした。
人気の中心となったベストグリーンは、全国にひとつしかない3歳馬限定ダート1,200m重賞「北海道スプリントC(Jpn3)」の優勝馬。キャリア2戦目の栄冠賞ではのちに2冠馬ゴッドバロックを一蹴し、続くブリーダーズゴールドジュニアCではのちに王冠賞を勝つマロンソレイユを子供扱いしている。そして、前走の「北海道スプリントC(Jpn3)」ではレース3連覇を狙ったJRA勢を2~4着に従え、2024年に3歳馬限定重賞となって以降、1度も馬券の対象となっていないホッカイドウ競馬勢として初の先頭ゴールインを果たしている。最終的な単勝オッズは1.0倍となった。
枠順決定後、人気の一角と目されていたラッキーホープが右後肢蹄冠部挫創のため出走を取り消したが、打倒ベストグリーンに名乗りをあげたのは、暮れの道営スプリントを目指す快足自慢たち。JRA在厩時代の23年に北海道スプリントC(Jpn3)に勝ち、この夏までJRAのオープン馬だったケイアイドリーが2番人気で、カウントアップチャレンジ「スプリント」の第2戦「グランシャリオ門別スプリント」と第3戦の「ポラリスサマースプリント」を連勝してきたストリームが3番人気。そして、その両レースで連続3着のボイラーハウス、ポラリスサマースプリント2着の古豪スティールペガサスが続き、北海道のスプリント界を盛り上げてきた快足馬たちが顔を揃えた。
短距離戦には珍しく、典型的な逃げ馬不在の1戦。ハナを奪ったのはキャリア30戦目の3歳馬アクアノートだった。重賞競走とは縁遠いC4級からの挑戦で、前走は自己条件で大敗。若杉騎手が内枠から懸命に押してレースを引っ張る。前半の2ハロンは12秒5、11秒4。北海道スプリントC(Jpn3)が12秒0、10秒8だったから、だいぶ遅い。2番手グループはケイアイドリー、スティールペガサス、そしてベストグリーンが形成し、それらを見るような位置でボイラーハウスと、逃げると思われたストリーム。人気を背負った馬たちが、アクアノートを追いかける。
レースが動いたのは3角手前。12秒0とアクアノートのペースが落ちたところで、ベストグリーンがこれを交わすと、追いかける馬はなく12秒4と息を入れながら3~4角をまわり、最後は流しながら11秒7、12秒7。最後は2番手にあがったボイラーハウスが懸命に粘ろうとするところ、外から急襲してきたストリームがこれをハナ差交わしたが、その7馬身先にベストグリーンがいた。
「強いメンバーを相手に強い競馬をする事ができた」と落合玄太騎手。田中調教師からは(一昨年のストリームと同様に)兵庫競馬の楠賞へのチャレンジが、改めて示された。前後半の3ハロンを比較すると33秒7~38秒2だった北海道スプリントC(Jpn3)と、35秒9~36秒8の今回では、まったく異なる流れとなったが、それを意に介さない強さと自在性を身に着けたベストグリーンの、頂点を目指す戦いが、再び幕を開いた。















