生産者と地方競馬主催者との意見交換会が行われる
9月3日、新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテル2階において、生産者と地方競馬主催者との意見交換会が行われた。
生産者と地方競馬主催者との意見交換会は今年で4回目。意見交換会にはNAR地方競馬全国協会理事の相川貴志氏、農林水産省畜産局競馬監督課課長補佐の舘敦史氏、関東地方公営競馬協議会常務理事の笹岡賢治氏、全国公営競馬主催者協議会事務局長の小林達也氏、公益社団法人日本軽種馬協会副会長常務理事の上野儀治氏、事務局長の村上博一氏、HBA日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長の古川雅且氏、副組合長理事の谷川貴英氏、IBA胆振軽種馬農業協同組合副組合長理事の上水明氏、日高管内6つの軽種馬生産振興会会長、全国10か所の地方競馬主催者などが出席した。
意見交換会で相川貴志氏は「本日はサマーセールが終わって、10日後にはセプテンバーセールという慌ただしいなか、お集まりいただきましてありがとうございます。この意見交換会は、産地のみなさまと地方競馬の主催者、同じく日本の競馬産業に携わる者同士、互いに顔の見えるなかで理解を深め、さまざまな課題や意識を共有し合う場というふうに考えております。始めた当初からしますと、相互の理解という点でも、また、生産振興事業のなかでも、近年では新たに地方競馬の資金による生産牧場賞であったり、カラヴァッジオやアメリカンファラオの導入など、大きく進展しているものと考えております。地方競馬の開催状況は1日平均で見ますと100%を若干下回る状況で正念場を迎えているととらえています。そうは申しましても強い馬づくりに支えられた競走の質と魅力の向上は揺るがないスタンスです。その意味では今年で3年目を迎えたダート三冠をはじめとする新しいダート競走体系を推進し、国際化も図っていくということが重要と考えています。わたしがいうのも釈迦に説法ですが、生産は馬を売ることがスタートではなく、それに先立つ繁殖の導入から配合の検討、種付け、出産などなど、そこに至るさまざまな営みの成果でございます。ダートの競走体系が産地のみなさまとつながり、後押しをより実感できる新しい段階に入っていくものと期待しています」とあいさつ。
古川雅且氏は「地方競馬、中央競馬とも好調な売上を維持しており、地方競馬の売上につきましては、1兆円超えを継続しているところで、これもひとえに地方競馬全国協会様はじめ、各競馬主催者様における地方競馬発展のためのご努力の賜物と深く感謝申し上げます。本年度の軽種馬市場につきましても、高い競馬需要に支えられ、各市場とも好成績を収めることとなりました。各主催者ならびに馬主会の新馬導入促進のための市場購買、補助馬購買の助成が活発な取引の大きな役割を果たしており、厚くお礼申し上げます。また、導入いただきました種牡馬、アメリカンファラオにつきましては、本年度の種付け業務を無事終了し、引き続き来年度の供用が叶うこととなりました。日ごろより優良な種牡馬導入に取り組んでいただいておりますことに、生産者一同、心より感謝申し上げます。生産者賞につきましては、手厚いご対応をいただき、強い馬づくりのための力強い励みになっており、重ねて感謝申し上げます。今後とも地方競馬と生産界が親密な連携を図りながら、わが国の競馬発展に貢献してまいりたいと考えております」と感謝した。
意見交換会ではNAR地方競馬全国協会が地方競馬の概況を説明。地方競馬の発売動向、直近の年の馬主、馬の登録状況、主催者別厩舎関係者数および在厩馬頭数、地方競馬に関するトピックス、NAR地方競馬全国協会が実施する出走奨励金・褒賞金などについて報告があった。
生産者サイドは「生産牧場賞は励みになっているのでさらなる拡充をお願いしたい」、「現在5つの主催者より生産牧場賞をいただいているが、ほかの主催者からも生産牧場賞の交付を検討していただけないか」、「補助馬購買を継続してほしい」、各主催者サイドからは「生産者の立場から地方競馬に期待すること」、「AIやデジタル技術をどのように活用していますか」、「生産者にとって魅力的な競馬づくりのために必要なことは?」、「人材確保対策について具体的かつ特徴的な取り組みを伺いたい」、「引退競走馬についての考えをお聞きしたい」、「地方競馬主催者と生産者がより良い関係を築いていくために必要なことは?」といった質問や要望が出された。
意見交換会の終了後には懇親会を開催。懇親会には新ひだか町町長の大滝敬貴氏も駆け付け「日本の競馬界を支えていいただいているみなさま、ようこそサラブレッドのふるさと新ひだか町へお越しいただきました。感謝申し上げます。いま、競馬界はなかなか好調というふうにおもいますけれども、20数年前、2003年ころはたいへん厳しい時代がありました。これ以上続けられないということで廃止されたところもありました。そういう時代を経て、いまこうして元気になっているということは、ひじょうに感慨深いものがあります。本当にみなさまのご努力で、危機に瀕していた地方競馬、あるいは中央競馬が耐えて盛り返して、そして世界にということで、みなさまのご努力あってのものだとおもいます。これからも発展していくことが、この馬産地にとって何よりのニュースというふうになるとおもいます。今後の発展のためにみなさまのご努力をいただければ、馬産地の代表者として本当にありがたいことだとおもっています」と乾杯の音頭をとった。















