ナカヤマフェスタの献花台が設置される
2010年の宝塚記念(G1)優勝馬で、同年の凱旋門賞(G1)では勝馬ワークフォースと頭差の好勝負を演じたナカヤマフェスタが8月23日、衰弱による起立不全のために亡くなった。20歳だった。
2023年から同馬を繋養してきた「うらかわ優駿ビレッジAERU」では使用していた厩舎内に献花台を設置。祭壇を取り囲むだけではスペースが足りず、花は厩舎の外にまで並び、改めて同馬の人気の高さが浮き彫りにされている。
同馬は、むかわ町の新井牧場生産馬。父ステイゴールド、母ディアウィンクという血統で、2007年セレクトセール1歳セッション取引馬。
現役時代は美浦の二ノ宮敬宇厩舎に所属し、通算成績は15戦5勝2着3回。2歳11月に東京競馬場芝1,600m新馬戦でデビューし、強靭な末脚と類い稀な勝負根性を武器に新馬、東スポ杯2歳S(Jpn3)を連勝。3歳三冠競走は日本ダービー(Jpn1)の4着が最高着順だったが、セントライト記念(Jpn2)で2つ目の重賞タイトルに輝くと、翌年の宝塚記念(G1)では女王ブエナビスタに天皇賞(春)(G1)を制して意気上がるジャガーメイルなど5頭のG1優勝馬や中日新聞杯(G3)、金鯱賞(G2)を制して勢いに乗るアーネストリーなど豪華メンバーを一蹴。堂々と凱旋門賞(G1)へと向かうと、残り300m付近で先頭に。結果は、内ラチ沿いから脚を伸ばした英国ダービー馬ワークフォースに頭差屈したものの、日本産、日本調教馬が世界に手をかけた瞬間でもあった。
現役引退後、2012年から生まれ故郷にほど近い日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。供用4シーズン目にはキャリアハイとなる124頭の繁殖牝馬を集めたものの翌年から人気が急降下。一度は種牡馬生活から事実上の引退となったが、産駒の活躍によって、2019年から新ひだか町のアロースタッドで種牡馬生活を送り、2023年秋からは、浦河町のうらかわ優駿ビレッジAERUで引退名馬として余生を送っていた。
この日、苫小牧市から駆け付けたという女性ファンは「先月、ここを訪れた時が元気いっぱいだっただけに、訃報を聞いたときは信じられない思いでしたが、飾られている花を見て実感しました。元気なころのナカヤマフェスタを思い出したい」と話し、札幌市から献花に訪れたという女性ファンは「アロースタッドにいた頃から、見学シーズンは欠かさず会いに来ていました。現役時代から本当に頑張ってくれた馬。安らかに休んで欲しい」と言葉少なに話してくれた。
献花台は令和9年2月28日まで設置される予定。時間は午前9時から午後4時。















