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谷川牧場にファントムシーフが到着

  • 2026年09月04日
  • 2027年から種牡馬入りするファントムシーフ
    2027年から種牡馬入りするファントムシーフ
  • 元気な姿で生まれ故郷に戻ってきた
    元気な姿で生まれ故郷に戻ってきた
  • 状態を見てイーストスタッドに移動するという
    状態を見てイーストスタッドに移動するという

 8月29日午前9時ころ、浦河町西幌別にある谷川牧場に、2027年から浦河町西幌別にあるイーストスタッドにおいて種牡馬として供用を開始するファントムシーフが到着した。

 来年から種牡馬入りするファントムシーフは、父がハービンジャー、母がルパンⅡ、母の父がメダグリアドーロという牡6歳の鹿毛。2024年のアーリントンC(G3)などを制覇したディスペランツァは半弟、2026年のフローラS(G2)2着のエンネは半妹で、谷川牧場の生産になる。

 現役時代のファントムシーフはターフ・スポートが所有、栗東の西村真幸厩舎が管理し、競走成績は9戦3勝3着2回。2022年6月の2歳新馬戦メイクデビュー阪神でデビューし、1番人気に応えデビュー勝ちを収めた。続く野路菊Sはアリスヴェリテ、トップナイフらを相手に勝利。暮れのホープフルS(G1)は4着に敗れたが、年が明けて3歳初戦となった共同通信杯(G3)で、タスティエーラ、シーズンリッチ、コレペティトールといった、のちの日本ダービー馬や重賞ウィナーを退けて重賞初制覇を成し遂げた。

 1番人気に支持された皐月賞(G3)は落鉄の影響もあり3着。世代トップクラスのポテンシャルを披露した。右前浅屈腱炎による2年10か月の長期休養からの復帰戦となった8月16日の中京記念(G3)のあとに再度屈腱炎の発症が判明。8月26日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。

 谷川牧場代表の谷川貴英氏は「母のルパンⅡはイギリスのタタソールズのセールで購入しました。最初は自分の購入リストに入っていなかったのですが、ほしい馬が高くて全然買えませんでした。ルパンⅡは、そのとき一緒にセールに行っていた牧場の方がチェックしていた馬だったのですが、すでにその方がほかの馬を購入していたので、その方の承諾を得て自分がせり落としました」と母馬の導入の経緯を語り、「買ったときに血統表を見て、ハービンジャーをつけたら、強いインブリードの面白い配合になるとおもいハービンジャーを種付けしました」とファントムシーフ誕生のエピソードを明かした。

 幼少期のファントムシーフについては「生まれたときからバランスの良い馬でした。少し腰が甘いところはありましたが、1歳になってからゆるみもなくなりました。育成をはじめたら前進気勢があって体幹も強くて坂路をまっすぐ上がっていく姿を見て、走ってくれるのではと期待しました」と振り返り、「共同通信杯(G3)を勝ったときに、将来は種牡馬にしようとおもいました。G1でも勝てばシンジケートを組むこともできたのですが、皐月賞(G1)は落鉄がなければもっといいレースになったのではと感じています。谷川牧場には自己所有の繁殖が30頭ほどいるんですが、その半分くらいには種付けしたいとおもっています。種付料や種付条件については考えが固まりつつあります。無償権利や永久種付権利を贈呈するようなプレミアム特典なども考えています。馬っぷりもいいですし、サンデーサイレンス系でもキングカメハメハ系でも、なんでも付けられる種牡馬なので成功すると期待しています」と話した。