ブリーダーズゴールドジュニアCはアンサラーが重賞初勝利
11月3日に門別競馬場で行われるダートグレード競走「第7回JBC2歳優駿(Jpn3)」に向かう上での重要な前哨戦「第20回ブリーダーズゴールドジュニアC」(ソールオリエンス賞)が8月20日、門別競馬場1,700mコースで行われ、ゲートから気合いを入れられながら逃げた桑村真明騎手騎乗の7番人気アンサラーが、最後の直線で外から足を伸ばした2番人気タルマエドンをクビ差抑え込んで先頭ゴールイン。デビュー6戦目で嬉しい重賞初勝利を記録した。勝ちタイムは1分50秒4(良)。管理する角川秀樹調教師にとっては7月の旭岳賞(優勝馬ベルピット)に続く重賞勝利で今年10勝目、通算155勝目。桑村真明騎手にとっても旭岳賞に続く重賞勝利で今年7勝目、通算79勝目の重賞勝利となった。
日高町の小西牧場が生産したアンサラーは父モーニン。母ダンシングヒロインという血統。トワイニング産駒の母ダンシングヒロインは岩手3勝馬で、祖母ダンシングサンデーの全姉兄にダンスパートナー、ダンスインザダーク。全妹にダンスインザムードがいる良血ファミリーだ。
しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。3月13日に行われた能力検定は中団から足を伸ばして2位入線も、4月23日の1,100mデビュー戦はクビ差惜敗。続くアタックチャレンジ競走も出遅れて人気を裏切ってしまう。待望の初勝利はデビュー3戦目。やや立ち遅れ気味のスタートだったが強引にハナを奪い、最後は後続に6馬身の差を付けて先頭ゴールイン。大きな着差で初勝利に華を添えたが、その後はレースで気難しさを出して期待を裏切るレースを繰り返した。「能力はあるはずなのだが、それをレースで100%発揮させることができていない」と陣営も頭を悩ませながらも試行錯誤の日々が続いていた。
一方、この日、人気の中心となったのは6月のデビュー戦を圧勝し、続くウィナーズチャレンジ競走では厳しい競馬を強いられながらも2着に逃げ粘ったソルデイスターと、そのウィナーズチャレンジを勝ったタルマエドンの2頭。この2頭が3倍台で人気を分け合い、好内容でデビュー戦を勝ったシフトチェンジと、1,100mのデビュー戦でタルマエドンを破っているプライベートセクタが、ともに6倍台で続く混戦模様。まだキャリアの浅い馬同士で能力の比較が難しいメンバー構成だけに人気も割れた。
終わってみれば、レースラップは7秒0~11秒9~12秒8~13秒1~13秒1~12秒8~13秒5~13秒0~13秒2。隊列が決まる2角手前までは比較的速いラップを刻んだが、向こう正面でペースダウン。3角手前から後続を引き離し、3~4角で息を入れて後続に脚を使わせたことが読み取れる。まさに〝肉を斬らせて、骨を断つ〟戦法だ。
レース後、角川秀樹調教師が勝因として挙げたのは「人気」。角川秀樹調教師は「スタートが上手な馬ではないので、いろいろな作戦を立てたが、逃げたのはジョッキーの判断。途中、後続の馬に脚を使わせようと早めにスパートすることができたのも、人気がなかったから」と分析したが、手綱を取った桑村真明騎手は「この馬の持ち味は、長く良い脚を使える事。それを引き出すことが出来た」と満足そうにレースを振り返った。
道中、まだまだ随所に気難しさを出しそうになりながらも、それを巧みに抑え込んだ鞍上のファインプレーが光る1戦となった。
今後、サンライズカップからJBC2歳優駿(Jpn3)へと続く中距離路線は、いまだ主役不在。しかし、早くから能力を認められていた実力馬がその片鱗を示して、ますます面白いものになりそうだ。















