馬産地ニュース

フルールCはセルアウトクラウドが優勝、重賞2勝目

  • 2026年08月21日
  • 降りしきる雨の中、悠々とゴールするセルアウトクラウド
    降りしきる雨の中、悠々とゴールするセルアウトクラウド
  • 綺麗な勝負服のまま帰ってきた
    綺麗な勝負服のまま帰ってきた
  • 前走のリリーカップに続く重賞2連勝で、JRA勢の挑戦を受けて立つ形になった
    前走のリリーカップに続く重賞2連勝で、JRA勢の挑戦を受けて立つ形になった
  • 3週連続重賞勝利となった落合騎手
    3週連続重賞勝利となった落合騎手
  • 左から4人目が佐々木調教師
    左から4人目が佐々木調教師

 上位2着馬までに10月29日に門別競馬場で行われる2歳牝馬限定ダートグレード競走「エーデルワイス賞(Jpn3)」への優先出走権が付与される「ソメスサドル杯第13回フルールC」(ミスチヴィアスアレックス賞)が8月19日、本番と同じ同競馬場1,200mで行われた。

 レース直前に大粒の雨が降り出すあいにくのコンディション。それでも、ここをステップにエーデルワイス賞(Jpn3)を目指そうという快足自慢14頭が顔を揃えて、激戦を繰り広げた。

 勝ったのは、前走のリリーCに続いて重賞2連勝を狙ったセルアウトクラウド。この日は前走からプラス2kgの馬体重だったが「筋肉が増え、体が締まって、良い状態で出走させることが出来た」と自信を持って送り出した佐々木調教師も「予想よりも強い勝ち方をしてくれ、改めてこの馬の強さを確認する事ができた」と舌を巻く、圧巻の走りを披露した。

 スタートは、ほぼ横一線だったが、ゲートから1ハロン12秒2というスプリント戦らしい流れの中、二の脚を利かせてハナを奪うと10秒8~11秒2と速い流れを自ら作り出してレースを引っ張る。2番手にはリリーCでもセルアウトクラウドに食らいついたサザングルーヴ、岩手競馬の2,000勝ジョッキー山本政聡騎手に乗り替わったラビリンスティアラ、さらには前走のアタックチャレンジ競走を好時計で逃げ切ったフォールドインらが続き、その直後に石川倭騎手騎乗の2番人気ドッカンキャベツと、笠松の〝竜王〟こと渡邊竜也騎手騎乗のベラジオクロエ。ペースは速いが、離されまいと有力馬、有力ジョッキーが前へ、前へと押し上げていく。

 「もともとスピードと瞬発力を武器とする馬だが、ほかにも速い馬がたくさんいる中でジョッキーが上手くゲートを出てくれた」と佐々木調教師。

 残り600m標を過ぎてもセルアウトクラウドに騎乗する落合騎手の手綱は持ったままで12.5秒~12.8秒とハイラップを刻む。同騎手は、前走後「折り合いに不安はなく、逃げなくても競馬が出来る馬。距離延長に関しての不安はない」と、その手応えを語ったが、そのスピードは他馬に並びかけることを許さない。降りしきる雨の中、懸命に前を追うライバルたちを尻目に、たっぷりと息を入れたセルアウトクラウドは4角手前から後続を引き離し、最後は流すように14秒1かかったが、後続との差は開く一方だった。2着、3着には先行したサザングルーヴ、ラビリンスティアラがそのまま流れ込み、2番人気に支持されていたドッカンキャベツは12着と沈んだ。

 佐々木調教師にとっては7月のリリーC(優勝馬セルアウトクラウド)に続く重賞勝利で通算7勝目。落合騎手にとっては、8月6日のサッポロクラシックC(優勝馬カズドリーム)、前週の北海道スプリントC(Jpn3)(優勝馬ベストグリーン)と3週連続での重賞勝利となった。

 セルアウトクラウドは、父マジェスティックウォリアー、母メモリーパール(その父キャプテントゥーレ)という血統で、浦河町の金枡牧場の生産馬。「今後はエーデルワイス賞(Jpn3)を目標に調整されていくことになると思うが、JRA勢相手にも良いパフォーマンスが出来ると思う」と力強くインタビューに応えた。