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北海道スプリントC(Jpn3)はベストグリーンが優勝

  • 2026年08月17日
  • 1分11秒9は3歳馬限定競走となってから最速タイムとなった
    1分11秒9は3歳馬限定競走となってから最速タイムとなった
  • 大きな拍手に迎えられて引き揚げてきた落合騎手
    大きな拍手に迎えられて引き揚げてきた落合騎手
  • 落合騎手にとっては2022年の同レース以来のダートグレード勝利となり、通算3勝目
    落合騎手にとっては2022年の同レース以来のダートグレード勝利となり、通算3勝目
  • 笑顔で喜びを語る落合騎手
    笑顔で喜びを語る落合騎手
  • 田中淳司調教師にとってはメイショウアイアン以来のダートグレード勝利で通算6勝目
    田中淳司調教師にとってはメイショウアイアン以来のダートグレード勝利で通算6勝目

 3歳馬による砂のスピード王決定戦「第30回北海道スプリントC」(Jpn3)が8月13日、門別競馬場で行われ、今年も中央、地方のスピード自慢10頭が顔を揃えて熱戦を繰り広げた。

 過去29回の歴史をたどればJRA勢26勝に対して、NAR勢3勝(ホッカイドウ2勝、大井1勝)とJRA勢が圧倒しているものの、今年の1番人気はホッカイドウ競馬所属のベストグリーン。昨年3月13日の能力検定初日で800m48秒6という破格の時計でそのヴェールを脱ぐと、1か月後のデビュー戦(1,100m)では、2022年にピエールオレゴンが記録した従来のレコードを0秒1更新する衝撃の走りでデビュー戦を飾った。

 その後は、少しずつ距離を伸ばされ栄冠賞(1,200m)ブリーダーズゴールドジュニアC(1,700m)と3連勝。全日本2歳優駿(Jpn1)を視野に遠征した南関東川崎競馬場の鎌倉記念は出走馬8頭ながらも内4頭が3戦不敗。8頭中7頭が不敗馬という不敗馬対決となったが、これをあっさりとクリアしてホッカイドウにベストグリーンありを大きくアピールした。しかし、全日本2歳優駿(Jpn1)はゴール前で先頭に立ったものの最後はパイロマンサーに差し返され、さらにタマモフリージアの瞬発力に屈して3着。遠征したサウジダービー(G3)も力を発揮できずに失意のまま帰国を余儀なくされた。その後は、三冠路線を歩まずにこのレースを目標にプランが立てられたという。それだけに負けられない1戦だ。

 続いたのは昨年のエーデルワイス賞(Jpn3)2着トウカイマシェリ。その後の兵庫ジュニアGP(Jpn2)では、のちにホッカイドウ競馬2冠馬となるゴッドバロックをやぶって優勝している。この馬もまたサウジダービー(G3)から帰国後はスプリント路線へと狙いを絞り前走の兵庫ChS(Jpn2)は0秒1差2着。地元の石川倭騎手を配して、必勝態勢。単勝オッズ3.7倍でベストグリーンに次ぐ人気を集めた。

 そして3番人気は米国産馬エコロレーヴ。ここまで地方交流競走では結果を残せていないが、バイオレットSを逃げ切り、前走の兵庫ChS(Jpn2)は4着も、この時はスタートで躓く不利があった。この馬も門別競馬場を知り尽くしている阿部騎手を鞍上に迎えて単勝オッズ4.0倍の人気を集めていた。

 スタートは19時55分。ゲートが開くと同時にトウカイマシェリが大きく出遅れて、スタンドが大きくどよめいた。この日の門別競馬場は向こう正面が強い追い風。激しい先行争いが予想されていたが、真っ先にゲートを飛び出したのは重賞2連勝中のトリップスだったが、岩橋騎手に乗り替わった快足スペシャルチャンスがこれを交わしてレースを引っ張る、最初の1ハロン12秒0は速い。さらにスタート直後は他馬の出方を伺っていたエコロレーヴが二の脚利かせてぐんぐん前に迫り、3角手前で先頭に。さらに差を広げて4角を先頭で回る。この間のラップは10秒6、11秒1、12秒0だからエコロレーヴが踏んだラップは相当速い。

 「状態の良さはレース前から感じていた」という人気のベストグリーンは中団から。「相手はトウカイマシェリとエコロレーヴと思っていたが、トウカイマシェリが出遅れたのは確認できたので目標を1頭に切り替えた」と落合騎手。さすが最後は12秒6、13秒6とラップは落ちたもののベストグリーンの上がりタイムは出走メンバー最速の36秒5。「直線に向いたときに、勝てると思った」と愛馬に絶対の自信をのぞかせ「これからも大きな舞台で、強い馬を相手に良い競馬を見せたい」と意欲を見せた。

 レース後、管理する田中淳司調教師は「何の心配もなくレースに挑む事ができた。道中はやや後ろ過ぎるかなと思ったが、落合騎手が落ち着いて乗ってくれた。それにしても1分11秒9は速い。全日本2歳優駿(Jpn1)で負けた相手にリベンジしたい」と力強く語った。