王冠賞でマロンソレイユが優勝
ホッカイドウ競馬の三冠シリーズ最終戦「第47回王冠賞(ジャスティンパレス賞)」が7月23日に門別競馬場1,800mで行われ、桑村真明騎手騎乗の3番人気マロンソレイユがゴール前で三冠制覇を狙う1番人気ゴッドバロックを捉え、1分55秒9(稍重)で優勝。2着と涙を飲んだ北海優駿の雪辱を晴らした。
同馬を管理する角川秀樹調教師の重賞勝利は今年6月の赤レンガ記念(優勝馬ベルピット)に続くもので、通算153勝目。王冠賞制覇は2023年ベルピットに続くもので、7勝目。これは、堂山芳則元調教師と肩を並べる最多タイの7勝目。騎乗した桑村真明騎手の重賞勝利は赤レンガ記念に続くもので通算77勝目、王冠賞は3勝目で、現役では阿部龍騎手と並ぶ最多勝タイ記録となった。
ホッカイドウ競馬の三歳三冠競走は内回り1,600mの北斗盃で始まり、外回り2,000mの北海優駿を経て外回り1,800mの王冠賞と続く。距離に対する適応力はもちろん、連戦に耐えられるスタミナも求められるシリーズだ。
人気の中心は史上9頭目となるホッカイドウ競馬三冠馬を狙うゴッドバロック。爆発的なスピードを武器に8馬身差でデビュー戦を飾ると、栄冠賞2着のちサッポロクラシックCで重賞初勝利。ベストグリーンやスペシャルエックスらと短距離路線を盛り上げた。昨年秋の兵庫ジュニアGP(Jpn2)は地方競馬勢では最先着となる2着だったが、今シーズンは始動戦となった4月のネクストスター北日本から、北斗盃、そして北海優駿と危なげなく勝ち進んで単勝オッズ1.2倍の支持を得た。
打倒ゴッドバロックの1番手と見られたのは、北斗盃2着、北海優駿3着のベラジオエンペラー。追い込み一手のために勝ち味に遅いが、確実に伸びる末脚はペース次第で上位陣を脅かす存在と単勝オッズ4.8倍の2番人気に期待され、「サンライズCのあと軽い骨折で出世が遅れたものの、2歳の時から長い距離に適性がある」と密かに牙を研いできた北海優駿2着マロンソレイユが単勝オッズ8.9倍で続いた。
レースの発走時刻が近づくにつれて、門別競馬場のコースを霧が包み込み、緊張感が高まる中、直前の11競走「ルピナス特別」は、出走予定馬が馬場入場後に競走取りやめ。不穏な空気が競馬に流れる。
それでも、霧の中でゲートが開くとレースを引っ張ったのは条件戦を勝ちあがってきた6番人気のアヴェルスと、JRA交流競走を逃げ切ったタイセイスライブ。この両頭を見るような位置にゴッドバロックとベラジオエンペラーが続き、マロンソレイユは後方待機。実況アナウンサーが戸惑うほどの濃霧はジョッキーの心理にも微妙な影を落として前半3ハロンは38秒9。北海優駿よりもゆったりと流れた分、向こう正面半ば過ぎからペースアップ。これが、勝敗を分けるポイントとなった。4角を回って早めに抜け出したゴッドバロックに襲い掛かったのは同厩舎のマロンソレイユ。1馬身の差をつけて先頭でゴールへと飛び込んだ。
「もともと能力の高い馬。今日は状態も良く、ペースがあがったときも苦労なくついていけたので、最後は伸びてくれると信じていた」と桑村真明騎手。角川秀樹調教師も「まだ上積みが見込める馬。古馬相手でもやっていけると思う」と期待を膨らませた。















