リリーCでセルアウトクラウドが優勝
ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞「第23回リリーC(ヴァンゴッホ賞)」が7月22日に門別競馬場で行われ、互角のスタートから二の脚を利かせてハナを奪った落合玄太騎手騎乗の2番人気セルアウトクラウドがスピードの違いを見せつけ、コースレコードに0.秒3差まで迫る59秒5(稍重)の好タイムで逃げ切り勝ち。通算成績を2戦2勝とした。管理した佐々木国明調教師にとっては昨年のグランシャリオクイーンズ(優勝馬ゼロアワー)以来の重賞勝利で通算6勝目。落合玄太騎手にとっては6月のフロイラインC(優勝馬ウィルラウス)に続く重賞勝利で通算29勝目の重賞タイトルとなった。
過去の勝馬にはスピーディーキックやリュウノフライト、リオンダリーナなどが名を連ねるリリーCは、10月29日に行われるエーデルワイス賞(Jpn3)を頂点とするホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の開幕を告げる短距離重賞。今年もウィナーズCh競走を勝ったツリーオブライフやロゼットリボンなどを含めてスピード自慢の9頭が顔を揃えた。
人気の中心はスーパーフレッシュCh競走2着で前走のウィナーズChを5馬身差で逃げ切ったツリーオブライフ。続いて5月のフレッシュCh競走で後続に2秒3差の大差勝ちを収めたセルアウトクラウド。「テンションが上がりやすいところがあるので、テンションを上げすぎないようにしながら、競馬の感覚を忘れないように」という難しい挑戦を厩舎で続けて馬体重はプラス10kg。佐々木国明調教師は「今日が競馬だということを馬自身が理解し、パドックでもレースに向けて集中出来ている状態」でのデビュー2戦目、この2頭が2倍台でオッズを分け合い、1戦1勝のアンジェアートが単勝オッズ7.6倍の3番人気。ほぼ一騎打ちの様相となっていた。
レースでは佐々木国明調教師が「この馬の持ち味である瞬発力が遺憾なく発揮できた」というスタートでハナを切り、12秒1、11秒1、11秒8。時計が出やすい馬場状態だったとはいえ、前半3ハロン35秒0は今年行われた重賞競走で最も速いラップ。2番手には服部騎手が手綱をたった6番人気サザングルーヴが続き、やや立ち遅れ気味のスタートだったツリーオブライフも二の脚を利かせて前を追い、4番人気のロゼットリボンも好位グループの一角でレースを進めるが、最後の直線に入って11秒7、12秒7で後続を突き放したのはセルアウトクラウド。1,000m戦だったとはいえ、今年門別競馬場で行われた重賞競走で3ハロン連続で11秒台のラップを刻んだのはセルアウトクラウドのみ。終わってみれば最後は流しながらも1番人気ツリーオブライフに5馬身差を付ける圧勝劇だった。
父マジェスティックウォリアーは現役屈指の実績を誇るダート種牡馬で、母メモリーパールはクイーンCの3着馬で、おばメモリーコウは東海S(G2)3着、マーチS(G3)3着の実力牝馬。
落合玄太騎手は「調教でも乗ったことがない馬でしたが、クセがなく乗り易い。スタートも上手く、すぐにハナに立ってくれた」と馬をほめ「折り合いに不安はないので距離延長にも対応できる。大きいところを狙える馬」と期待に胸を膨らませる勝利となった。















