ノースクイーンCでチャチャハツゴウが重賞初勝利
門別競馬場1,800mコースを舞台に行われる真夏の女王決定戦「第25回ノースクイーンC(JBC協会協賛ワールドプレミア賞)」はグランダムジャパン古馬秋シーズン第3戦。今年は南関東から参加の2頭含む9頭で行われ、石川倭騎手が先手を主張した5番人気のチャチャハツゴウが、騎乗の先手を主張したチャチャハツゴウが追いすがる1番人気ゼロアワーを半馬身差抑え込み、デビュー18戦目の重賞初勝利。11月3日に金沢競馬場で行われるJBCLクラシック(Jpn1)まで続く同シリーズの優勝争いに名乗りを上げた。林隆之調教師の重賞勝利は2022年のル・プランタン賞(優勝馬ケウ)以来で、通算5勝目。石川倭騎手にとっては6月に行われた佐賀競馬場の吉野ヶ里記念(優勝馬ツークフォーゲル)に続く重賞勝利で通算66勝目となった。
レース前、2.6倍で人気を分け合ったのは地元ホッカイドウ競馬勢の2頭だった。票数の差で1番人気となったゼロアワーは力強い先行力を武器に、ここまで門別競馬場で重賞5勝の実力馬。前走のヒダカソウCは2着だったが、半マイル通過50秒9、前半1,000m63秒3のハイペースを自ら作り出し、斤量で4kg差の勝馬とアタマ差同タイムなら、十分に評価できる内容だった。
そのヒダカソウCを勝って意気上がるバレンタインケーキは前走のフロイラインCは1番人気2着。人気を背負っていたために大逃げを打った馬を自ら捕まえに行かねばならず、ゴール前で2番人気馬の強襲を許してしまったが、クビ差2着は勝ちに等しい内容だった。その勢いで、再び古馬に挑戦状を叩きつけようとエントリー。
それらホッカイドウ競馬勢に一泡吹かせようというのは南関東から参加してきた2頭だった。3番人気にラブラブパイロは一昨年の勝馬で、昨年の2着馬。2年ぶりの勝利を目指して北上し、やや離れた5番人気だったとはいえチャチャハツゴウもロジータ記念4着の実力牝馬だ。
注目の先行争い。逃げると思われた8番人気のシルバーミラージュが周囲の出方を見ながら先行するも、ゲートで躓いたゼロアワーがこれを交わして先頭に立とうというところ、外からハナを主張してきたのはチャチャハツゴウだった。「ハナは意識していなかった」と石川倭騎手は話したが、初めて経験する輸送競馬も、右回りコースもそつなくこなして主導権を奪う。最初の1ハロンは13秒1だったが、その後は12秒2という流れの中で主導権を取り、あとは13秒2、13秒2、12秒8、12秒4と門別競馬場を知り尽くしている名手ならではのラップで後続との差を2~3馬身とりながらスタミナを奪う。2番手はゼロアワーで、それをマークするようにバレンタインケーキ。ラブラブパイロは後方待機。唯一の見せ場は3角手前でゼロアワーとともにバレンタインケーキと4番人気イージーオンミーが前に迫ったシーンだったが、そこからチャチャハツゴウは再び後続との差を広げて最後は13秒1、13秒1、13秒4。迫るゼロアワーは半馬身ほど抑え込んで先頭ゴールインを果たした。「石川倭騎手に乗ってもらうことが遠征の条件でした」と林隆之調教師。グランダムジャパンの頂点目指し、次走は盛岡競馬場で行われるビューチフルドリーマーCへの挑戦を視野に入れていることを明かしてくれた。















