星雲賞はトリップスが優勝
7月9日、門別競馬場で8月13日に行われる北海道スプリントC(Jpn3)の前哨戦的位置づけにある「JBC協会協賛シャープアステカ賞第23回星雲賞」(H3、3歳、ダート1,200m、1着賞金500万円)が行われ、好スタートからハナを奪った小野楓馬騎手騎乗の2番人気トリップス(牝3、北海道・小野望厩舎)が、スペシャルチャンス以下の追撃を封じ込めて優勝。通算成績を11戦4勝2着3回(重賞3勝)とした。勝ちタイムは1分13秒9(稍重)。
星雲賞は、3歳快足王決定戦。1,200mに短縮されてからの3年間は7頭、9頭、6頭と頭数的には寂しい重賞競走だったが、今年は15頭立てと賑わいを見せた。18時過ぎから降り出した雨は激しさを増し、ひとつ前の11レースからは馬場状態が「やや重」に。メインレースの発走時刻が迫る頃にはカクテル光線に照らされた馬場が光るようになった。
ダッシュ良く飛び出したのは昨年のネクストスター門別に勝ち、今年初戦のグランシャリオ門別スプリントで古馬相手に2着と健闘した1番人気スペシャルチャンスと、これが重賞初挑戦ながらも今シーズンはここまで4戦3勝2着1回で4番人気のヴァーチェ。しかし、フロイラインスプリントを勝って意気上がるトリップスの加速が早く、スタートして100mほど進んだところでハナを奪う。盛岡競馬場1,400mのプリンセスCに勝ち、川崎競馬場1,600mのローレル賞、水沢競馬場1,600mの留守杯日高賞で2着という実績があるだけにヒダカソウC (1,600m)からノースクイーンC(1,800m)あるいはフロイラインC(1,700m)という選択肢もあったはずだが、「良い状態でレースを迎えられたと思うし、この馬のスピード能力は牡馬を相手にも負けないはず」という自信のエントリー。デビューから多くのレースでコンビを組んでいる小野楓馬騎手も「まずはしっかり出して、そのあとは逃げ先行馬が多い組み合わせになったので相手の出方を見ながら」と愛馬に全幅の信頼を置いていた。
1.7倍という人気を背負っていたスペシャルチャンスの落合騎手は無理に競り合う事を避けて2番手。この2頭を見るような位置にヴァーチェと昨年のサッポロクラシックC2着の3番人気カミハマッテイルが続いて、前半は12秒4、11秒0、11秒7というハイラップ。こうしたペースに石川倭騎手騎乗の5番人気マナアリイは後方待機で脚を溜める。
2頭は体半分ほどのリードを保ったまま、後続を2~3馬身引き離して3~4角をまわるがトリップスの手応えが良く、スペシャルチャンスにはムチが入る。この時点で勝負があった。
「直線に向いたところで、しっかりと反応してくれたし、最後まで一生懸命走ってくれるのが、この馬のストロングポイント。今日は良いところをお見せする事ができた」と余裕のゴール。2着スペシャルチャンスから4馬身離された3着争いは3~5番人気の3頭が鼻面を揃えたままゴールに入ったが、最後1ハロン14秒0が示すとおり、最も後方に位置していたマナアリイがわずかに先着した。
「これからどんどん良くなっていくと思います」と小野楓馬騎手。小野望調教師からは、北海道スプリントC(Jpn3)挑戦のプランが打ち出された。北海道スプリントC(Jpn3)が3歳馬限定競走となって過去2年はJRA勢に軍配があがり、ホッカイドウ勢の勝利となれば20年のメイショウアイアンまでさかのぼらなければならない。3歳牝馬が新しい歴史のページをこじ開けられるか注目の1戦になりそうだ。















