フロイラインCでウィルラウスが重賞初勝利
ホッカイドウ競馬の3歳牝馬限定重賞「第12回フロイラインC(JBC協会協賛フィレンツェファイア賞)が6月25日に門別競馬場で行われ、道中は人気のバレンタインケーキをマークするような位置でレースを進めた落合玄太騎手騎乗の2番人気ウィルラウスが最後の直線で大外から脚を伸ばし1分51秒6(良)のタイムで優勝。デビュー10戦目で嬉しい重賞初勝利を記録した。管理する小国博行調教師の重賞勝利は昨年のポラリスサマースプリント(優勝馬デステージョ)以来で、通算12勝目。手綱を取った落合玄太騎手にとっては今年3月の京成盃グランドマイラーズ(優勝馬ジョージテソーロ)に続く重賞勝利で通算28勝目のタイトルとなった。
今年もホッカイドウ競馬のレベルは高い。昨年11月のブロッサムCでバレンタインケーキに完敗したブレイズエッジが、その後南関東に移籍し、関東オークス(Jpn2)では地方競馬勢最先着の3着。グランダムジャパン3歳シーズンで優勝したことでも、全体レベルが計り知れる。
フロイラインCは、銘打たれていないものの、事実上のホッカイドウ競馬「オークス」。人気の中心は古牝馬を相手にしたヒダカソウCを快勝して挑むバレンタインケーキだった。500kgを超える大型牝馬ながらも、デビューからほぼ一貫して中距離路線を歩み、昨年7月のターフChではウィルラウスを2馬身突き放し、9月のフローラルC、10月のトルマリン特別は2着と惜敗したものの、ホッカイドウ競馬の2歳戦を締めくくるブロッサムCでは人気を分け合ったブレイズエッジ、ニジコを完封。牝馬実力ナンバーワンをアピールしたあとは、遠征を行わずに、このレースに備えていた。
2番人気は昨年7月のターフChでバレンタインケーキの2着と健闘した実績を持つウィルラウス。9月のフローラルCのあとは盛岡のプリンセスC、笠松のラブミーチャン記念と転戦し、大きく体重を減らしながらも4、5着と健闘。今年は自己条件特別から復帰し、古牡馬を一蹴。遠征した園田の「のじぎく賞」は再び体重を減らしながらも2着を確保、この日は17kg体重を戻してのエントリーとなった。
3番人気は昨年のフローラルCでバレンタインケーキを破っているニジコ。追い込み脚質ゆえに流れに左右されがちだが、そのフローラルC以来となる石川騎手とのコンビで巻き返しを図っていた。
逃げたのは遠征した名古屋競馬の準重賞「梅桜賞」を逃げ切った4番人気のブルーコスモス。昨年は短い距離を中心に使われたが、冬期間に在籍した名古屋競馬で中距離適性を見出され、前走の「グランシャリオドリーム17」では前2頭には離されたものの古牡馬を相手に3着を確保。今回は名古屋競馬時代にコンビを組んだ経験のある望月洵輝騎手を配して挑む1戦となっていた。レースが行われた6月25日現在、2026年名古屋競馬リーディングジョッキーが選択したのは「大逃げ」だった。外枠から気合いを付けながらハナを奪うと、ペースを緩めることなくレースを引っ張り、後続との差を広げていく。2角を回って向こう正面に入っても11秒6、12秒0とペースを緩めることなく、後続に20馬身以上の差をつけながら軽快に飛ばす。2番手にはバレンタインケーキで、それをマークするようにウィルラウス。ニジコはマイポジションの後方待機。レースが動いたのは残り600m標付近。バレンタインケーキが一気に前との差を詰めて、逃げたブルーコスモスを交わしてゴールへ向かうも前半のハイペースがたたり、最後の3ハロンは15秒5、13秒7、14秒2。外からウィルラウス、内からニジコが差を詰め、最後は3頭が横一線でゴール。クビ差でウィルラウスに軍配があがり、2着にはメンバー最速の末脚で追い込むニジコの追撃をアタマ差抑え込んだバレンタインケーキという結果になり、4着馬は6馬身後方に置き去りとなった。
これが、2026年門別競馬場での重賞初勝利となった落合玄太騎手は「良い雰囲気でレースを迎えることができた。ちょうどバレンタインケーキを見るような位置からの競馬となり、交わすタイミングだけを考えていた。最後は同じ脚色になってしまったが、勝てて嬉しい。ウィルラウスは良いバネとスタミナを併せ持っている馬。これからも活躍してくれると思う」と会心の騎乗に笑顔を見せた。それぞれの持ち味を生かして場内を沸かせた3頭のライバル物語は、まだ始まったばかりなのかもしれない。















