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バレンタインケーキがヒダカソウCで優勝

  • 2026年06月01日
  • ゼロアワーをねじ伏せたバレンタインケーキ
    ゼロアワーをねじ伏せたバレンタインケーキ
  • 降りしきる雨の中、綺麗な勝負服で戻ってきた
    降りしきる雨の中、綺麗な勝負服で戻ってきた
  • 昨年のブロッサムCに続く重賞勝利となった
    昨年のブロッサムCに続く重賞勝利となった
  • 「まだまだ活躍してくれるはず」と桑村騎手
    「まだまだ活躍してくれるはず」と桑村騎手
  • 喜びの関係者(1番左が角川秀樹調教師)
    喜びの関係者(1番左が角川秀樹調教師)

 ヒダカソウCは、8月27日に行われるブリーダーズGC(Jpn3)を頂点とするホッカイドウ競馬の古牝馬重賞戦線第1弾。今年は8頭立てとやや寂しい頭数にはなったものの3歳から8歳までの幅広い世代から実力馬がエントリー。加えて、まだ転入して日が浅く、能力未知数な馬もいて上位4番人気まではほとんど差がなく、ファンを悩ませた。

 その中で1番人気の支持を得たのはJRA 3勝クラスから転入しその初戦、コスモバルク記念で離されたとはいえベルピット優勝で2着のイージーオンミー。母ビービーバーレルはJRAのフェアリーS(G3)優勝馬で、ブリーダーズGC(Jpn3)3着。4歳春に角川秀樹厩舎に転入し、第3回ヒダカソウCに1番人気で出走(結果は6着)している。この日が転入2戦目だったが、牡馬相手の重賞2着が高く評価されてオッズ2.7倍の人気を得た。

 2番人気は、ここ門別で重賞5勝のゼロアワー。昨年のグランシャリオクイーンズのあとは笠松へ移籍し、この日は帰厩初戦。減っていた馬体重を戻してのエントリーとなった。オッズは3.7倍。

 3番人気は3歳馬バレンタインケーキ。昨年5月のデビュー戦から長い距離を使われて、フローラルC2着のちブロッサムCに優勝。飛躍が期待された1頭で、今シーズンは6月25日に行われるフロイラインCを目標としていたが、減っていた体を考慮して1,000mのハルジオン特別から復帰。初めて経験する距離にもしっかりと対応して3着と力のあるところを示していた。オッズは3.9倍。

 4番人気ワンダーウーマンは、そのハルジオン特別の優勝馬で、昨年の北海道スプリントC(Jpn3)ではホッカイドウ競馬勢最先着の4着。未知数の距離ではあるが、内回りならとオッズは7.4倍の支持を得た。

 この日、昼過ぎから降り出した雨は時間の経過とともに強さを増して馬場状態は「重」。馬場状態がジョッキーの心理に微妙な影を落としたのだろう。ハナを奪ったのは大方が予想したワンダーウーマンではなくゼロアワー。スタンド前では馬体を併せるように先行争いを演じたが、コーナーワークを利して内枠のゼロアワーが単独先頭に。イージーオンミーがこれらをマークするように好位までポジションを上げ、その内に「インコースを狙っていた」というバレンタインケーキ。隊列が決まったかのように見えたが、この日は向こう正面に入っても12秒7、12秒4、12秒3とペースが緩まず、さらに内回りコースの3角手前からワンダーウーマンが動いたため先行した馬たちには苦しいラップとなった。最後の2ハロンは13秒5、14秒0。一度は完全に抜け出したゼロアワーも相当にしぶとかったが、それをねじ伏せたバレンタインケーキも強かった。

 「2歳時からずっと期待していた馬。今日は斤量にも恵まれたが、これからも牝馬路線を盛り上げていきたい」と桑村騎手が笑顔を見せれば、角川秀樹調教師も「古馬を相手にするのは初めてだったが、よく頑張ってくれた。次のフロイラインCはもっと良くなると思うし、秋にはまた大きな目標ブリーダーズGC(Jpn3)がある」と会心の表情でレースを振り返った。