フロイラインスプリントで5馬身突き放し、トリップスが優勝
ホッカイドウ競馬に所属する3歳牝馬限定重賞「JBC協会協賛第3回フロイラインスプリント(ファインニードル賞)」が5月14日、門別競馬場ダート1,200mコースで13頭によって行われ、新冠町のムラカミファーム生産で1番人気トリップスが二の脚を利かせてハナを奪うと、そのまま淀みないペースで馬群を引っ張り、最後は5馬身突き放して優勝。昨年のプリンセスC(盛岡)に続く重賞制覇を成し遂げて、通算成績を10戦3勝2着3回とした。勝ちタイムは1分13秒4(良)。鞍上の小野楓馬騎手にとっては今年の白嶺賞(水沢・優勝馬カナオールウェイズ)に続く重賞勝利で通算18勝目。小野望調教師にとっては昨年の南部駒賞(盛岡・ティーズアライト)以来の重賞勝利で通算13勝目。
人気の中心トリップスは父ゴルトマイスター、母メモリアビアンカ(母の父クロフネ)という血統。さかのぼれば1907年に小岩井農場が輸入したフロリースカツプにたどり着く牝系で、トリップスの5代母は桜花賞に勝って、繁殖牝馬としても成功した健宝(競走名ケンホウ)分岐。
母メモリアビアンカはJRA新馬戦3着のち南関東で7勝をあげ、本馬はその第5仔だ。
昨年5月のフレッシュCh競走に勝ったのち、JRA札幌競馬場で行われた「すずらん賞」にもチャレンジし、積極的な先行策で場内を沸かせたスピード馬。秋のウィナーズChでは、のちに北海道2歳スプリントで2着するシーテープから2馬身差の2着と健闘している。
その後は、活躍の場を他場へ求めて盛岡競馬場のプリンセスCで重賞初制覇を飾ると南関東のローレル賞、浦和桜花賞、岩手競馬の留守杯日高賞と異なる競馬場を転戦。勝ち鞍こそなかったものの惜敗を重ねて、精神的にもタフになって挑んだ1戦だった。
持ち味は「スタートダッシュ」。ゲートは互角だったが、その後は12秒5、11秒1と加速。中盤も11秒8。12秒3と緩めることなく後続のスタミナを奪うと、最後は12秒4、13秒3。後続が離れてしまったために最後は流したが「自分の競馬をすれば負けないと思っていました」という小野楓馬騎手の期待に応える快走劇だった。
管理する小野望調教師は「スタートセンスが良く、操作性に優れているのが1番のストロングポイント。今回は刻んだラップは決して緩いものではなかったですが、この馬自身は楽に行けていましたから、1,200mの距離が1番の勝因かなと思います。これからも、この馬にあったレースを選んで出走させることになりそうです」と喜びをかみしめた。
5馬身差の2着には9番人気ながらも先行したカイシンパジェントで、3着も同じく先行した3番人気のタケノルル。結果的には先行した馬たちが上位を占める結果となった。















