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北斗盃でゴッドバロックが優勝

  • 2026年05月07日
  • 堂々の横綱相撲で三冠最初のレースを制したゴッドバロック
    堂々の横綱相撲で三冠最初のレースを制したゴッドバロック
  • 圧倒的人気に応えてほっとした様子で戻ってきた
    圧倒的人気に応えてほっとした様子で戻ってきた
  • 重賞通算46勝の阿部龍騎手も北斗盃は初制覇
    重賞通算46勝の阿部龍騎手も北斗盃は初制覇
  • 三冠競走第1弾を制したゴッドバロック
    三冠競走第1弾を制したゴッドバロック
  • 歴代最多タイとなる北斗盃6勝を記録した角川調教師(馬の左隣)
    歴代最多タイとなる北斗盃6勝を記録した角川調教師(馬の左隣)

 ホッカイドウ競馬の3歳三冠競走第1弾「JBC協会協賛第50回北斗盃(タスティエーラ賞)」が4月30日、門別競馬場で行われ、道中は好位のインで脚を溜めた阿部龍騎手騎乗の1番人気ゴッドバロックが4角先頭から後続を突き放して先頭ゴールイン、1分43秒8の優勝タイムで圧倒的人気に応え、通算成績を9戦5勝2着3回3着1回とした。

 今年のホッカイドウ競馬3歳三冠競走第1弾は、昨年の2歳中距離重賞を賑わしたメンバーが、ほぼ不在。昨年のブリーダーズゴールドジュニアC、鎌倉記念を不敗のまま制したベストグリーンは全日本2歳優駿(Jpn1)のちサウジダービー(G3)へと向かい、同じく不敗のままサンライズCを制したエンドレスソロウ、JBC2歳優駿(Jpn3)で地方競馬最先着を果たしたアヤサンジョウタロは南関東へ移籍したため、既成勢力はブリーダーズゴールドジュニアC2着のマロンソレイユだけというメンバー構成となってしまった。しかし、同馬はサンライズC 4着のあとに骨折が判明。その影響もあって、前走は大きく体重を減らしていたものの、それでも古馬相手に3着と健闘。底力を信じるファンによってオッズ4.2倍の支持を受けての出走となった。

 そのマロンソレイユを上回る人気を集めたのは栄冠賞2着のち、サッポロクラシックCに勝ち、兵庫ジュニアGP(Jpn2)は地方競馬最先着となる2着。今年に入って水沢競馬場で行われたネクストスター北日本を完勝してきたゴッドバロックだった。父は人気種牡馬のシルバーステート。母オーサムクイーンは東京競馬場ダート1,400mの新馬戦優勝で、その母オーサムチャームは2005年キーンランド社ノヴェンバーセール取引馬。3歳夏から秋にかけてアローワンスレースを連勝し、挑んだセイフリーケプトBCS(G3)は追い込んで3着。その母リートペティートが米国重賞を勝っていることもあって、25万ドルという価格で取引されて日本の地を踏み、ゴッドバロックはその第4仔となる。

 昨年4月に1,100mのフレッシュチャレンジ競走でデビューし、栄冠賞はベストグリーンに敗れ2着。その後は1,200m戦ばかりを使われてきたが、兵庫ジュニアGP(Jpn2)、ネクストスター北日本と距離延長にしっかりと対応してきた。

 今回は初のマイル戦となるが、岩手遠征で減っていた体重もしっかりと戻してのエントリー。オッズ1.4倍という人気を集めていた。3番人気以下はすべて10倍以上のオッズだったことから、ほぼ1強という評価だった。

 レースを引っ張ったのは昨年の北海道2歳スプリント3着で3番人気のサヨナキドリ。冬場は南関東へ遠征し3戦して1勝2着2回と力をつけての〝凱旋〟だった。この馬に、ネクストスター北日本4着のアオノセカイが絡んで、最初の2ハロンが24秒0。昨年(25秒2)一昨年(24秒8)と比べてペースは速くなった。

 こうしたペースに、ほくそ笑んだのは「返し馬の時から気持ちが入っていた」というゴッドバロックに騎乗していた阿部龍騎手だった。積極的に前を追い、3~4角の中間地点付近で先頭を奪うと、そのままゴールを突き抜けた。「早い仕掛けに最後は少し甘くなるかなと思いましたが、しっかりと走り切ってくれました」と阿部龍騎手の言葉通りに最後は13秒2、13秒6、14秒0と減速ラップとなり、前後半の半マイルは50秒4~53秒4。それでも押し切るあたり「長い距離のレースが好き」と公言して止まない阿部龍騎手らしさが発揮された手綱さばきだった。

 数々の名馬を手掛けてきた角川調教師は「今回は横綱相撲だったがレース前から言われていた通り距離に関しては課題が残ったまま。次走(北海優駿)はもう少し折り合いに専念したい」と手放しで喜びを表現したわけではないが、2冠制覇に意欲を見せた。