第22回JRAブリーズアップセールが開催される
4月29日、JRAの中山競馬場でJRA育成馬調教セール「第22回JRAブリーズアップセール」が開催された。
このセールは、日本中央競馬会の職員が全国1歳市場で購入した馬とJRA日高育成牧場の生産馬を、北海道浦河町の日高育成牧場と九州の宮崎育成牧場で育成調教したのち、中央競馬の馬主に対して売却する調教セール。セイウンワンダー(2008年JRA賞最優秀2歳牡馬)やダイワパッション(重賞2勝)、エイティーンガール(重賞2勝)などを送り出している。
セール開催に先立ちマイクをとった日本中央競馬会の伊藤幹馬事担当理事は「JRAでは昨年74頭の1歳馬を購買いたしました。そして、日高育成牧場で生産された9頭を加えた83頭すべてが競走馬としてデビューし、活躍できることを目標に職員一丸となって育成調教に励んできた結果、本日こうして皆様にお披露できる運びとなりました。その過程において、セールの上場基準に到達せずに欠場となった馬もございますが、本日上場の77頭はすぐにでもデビューできる状態にあると我々が自信を持って送り出した馬たちです」とあいさつし、購買者に対して積極的なセール参加を呼びかけた。
最高価格となったのは、浦河町の桑田牧場の生産馬で、日高育成牧場の育成馬「ウインアルエット2024」(牡、父レイデオロ、母の父ダンスインザダーク)の9,020万円。秋元竜弥氏によって落札されたこの馬は、昨年の5,940万円を大きく超える同セールの最高価格馬となった。前日の騎乗供覧では騎手課程生徒の千引陸さんが騎乗し、2ハロン23秒6(12秒0、11秒6)をマークして、高い能力と仕上がりの良さをアピールしていた。父は産駒成績急上昇中のレイデオロで、母はJRAダート中距離の2勝馬。育成を担当した日高育成牧場では「馬格に恵まれ健康で、ずっと休まずに調教できていた馬です、性格的にも従順でしたので高く評価いただきたいと思っていましたが、この価格は予想以上です。活躍してくれることを期待しております」とエールを送った。
高額第2位は新冠町の三村卓也氏の生産馬で宮崎育成牧場の育成馬「ブライトメッセージ2024」(牡、父カラヴァッジオ、母の父シンボリクリスエス)」。期待の新種牡馬産駒は4,290万円で福本純氏によって購買され、牝馬では日高町の石原牧場の生産馬で宮崎育成牧場育成馬「トーセンナチュラル2024」(牝、父ミッキーアイル)。山下裕司氏が高額第3位となる2,860万円で落札した。
セール当日はこれらを含めた77頭中71頭(牡40頭、牝35頭)が8億542万円で売却され、翌日に特設サイト上で行われた「JRAブリーズアップセールファイナルステージ」では5頭が、3,234万円で落札された。その結果、2026年ブリーズアップセールは、上場馬77頭に対して76頭(牡39、牝37)が、総額8億3,776万円で売却という記録となった。売却率の98.7%は前年増減なしだったが、総売り上げは歴代高額第2位だった前年を9,361万円ほど下回った。
日本中央競馬会馬事部生産対策室の内藤室長は「たくさんの方にご参加いただき、全体的には良い市場が開催出来たと思うが、同時に課題も見つかった」とセールを総括した。
(注:せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)















