エトワール賞は1番人気スペシャルエックスが優勝
ホッカイドウ競馬の開幕を告げる「HBC杯第26回エトワール賞(H3、JBC協会協賛デクラレーションオブウォー賞)が4月23日、門別競馬場で行われ、道中は逃げ、先行馬を見るような位置でレースを進めた日高町の増尾牧場生産で1番人気スペシャルエックス(牡6歳、父ダノンレジェンド)が最後の直線で外目に持ち出されると勢いよく伸びて2着キャンディドライヴに3馬身差をつけて優勝した、通算成績は25戦11勝2着4回3着1回(重賞7勝)。この勝利で獲得賞金を1億円としている。勝ちタイムは1分12秒4(稍重)。
手綱を取った吉原寛人騎手の重賞勝利は19日のノトキリシマ賞(優勝馬ケーズコマクサ)に続くもので、今年7勝目で、通算209勝目。管理した田中淳司調教師の重賞勝利は去年の笠松GP(優勝馬ストリーム)に続くもので今年初勝利、通算112勝目となった。なお、吉原寛人騎手はエトワール賞初勝利、田中淳司調教師は同レース6勝目となり、同レースにおける最多勝記録を更新した。
短距離重賞としては珍しく、典型的な逃げ馬不在の1戦は、それぞれの陣営の思惑も興味深い1戦となった。最初にゲートを飛び出したのはスペシャルエックスだったが、ハナを主張したのはJRA3勝クラスから南関東を経て転入してきたレアグリフォン、これに昨年の3着馬で3番人気ストリーム、昨年のスワーヴリチャード・プレミアムを逃げ切ったジャスパーメジャーが絡んで最初の2ハロンは23秒3(12秒4、10秒9)。昨年を上回るペースとなり、馬群は縦に伸びた。
「レース前は3番手くらいを取りたいと思っていたのですが(ほかが速く)外を回らされそうになったので内に入れました」と吉原寛人騎手。中盤、ややラップが落ち着いた(11秒8、12秒6)事もあって、結果的には人気を分け合ったキャンディドライヴを見るような位置に収まり、ここで脚を溜めることが出来た。
4角を回って抜け出したストリームにキャンディドライヴが並びかけるが突き抜けるほどの勢いはなく、その外からスペシャルエックス。懸命に前が粘ろうというところ、残り200m標付近で先頭に立ったスペシャルエックスがあっと言う間に後続との差を広げた。
「揉まれる競馬はどうかとも思ったのですが、しっかりと馬が応えてくれた」と吉原寛人騎手はレース後のインタビューで馬を褒めたが、初騎乗となった昨年の道営スプリントで同馬を優勝に導いた名手は、これまで逃げも含めた先行で勝ち星を積み上げてきたスペシャルエックスの力を信じて新しい一面を引き出した。最後は、スプリント重賞としては珍しく12.秒4、12.秒3の加速ラップで締めくくった。
レースを見守った田中淳司調教師は「前走(かきつばた記念(Jpn3) 8着)の疲れを心配していたのですが、改めてこの馬の能力、底力を実感する事が出来ました。やはり持ち味であるスピードを生かせるような競馬が合っていると思いますので、このあとも馬に合ったレースを選んで出走させたい。応援お願いします」とファンに向かって頭を下げた。















