軽種馬育成調教センターが育成調教技術者養成研修第44期生開講式を執り行う
4月21日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(理事長:柏田秀治氏)は、浦河町西舎のうらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)において、育成調教技術者養成研修の第44期生開講式を執り行った。
第44期生は北海道の札幌市、新ひだか町、三重県、鹿児島県、岩手県、新潟県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、岐阜県、三重県、福井県、富山県、大阪府、兵庫県、岡山県、大分県、沖縄県出身の18歳から25歳までの27人。100人近い志願者のなかから、書類審査、面接試験、体力測定などを経て選ばれたという。27人は高校の馬術部出身者、社会人経験者、一度牧場に就職したものの改めて騎乗技術や軽種馬に関する知識を学びたいという牧場勤務経験者、2度目の受験での合格者など経歴はさまざまだ。
開講式には第44期生や理事長の柏田秀治氏、専務理事の大地潤氏、理事の糸井郁美氏といった役職員、JRA日高育成牧場場長の吉田年伸氏、副場長の佐藤文夫氏らが出席。第44期生27人の氏名が読み上げられ理事長の柏田秀治氏が入講を許可した。
柏田秀治氏は「第44期生の開講式にあたりまして、ひとことごあいさつ申し上げます。その前に、本日は、JRAの日高育成牧場から、吉田年伸場長、佐藤文夫副場長にご来賓として、ご臨席いただいております。ありがとうございます。昨日の夕方、いきなり開講式の前の日に、地震で津波がと、たいへんな騒ぎでした。また、いま、後発地震注意情報も出ているというところで、なかなか騒がしい状況ではありますけれども、気をつけていただきたいとおもいます。
まず、27人のみなさん、入講おめでとうございます。これから一年間、厳しい研修が始まるということですけれども、まずはこのスタート時点に立てたということで、誇りにおもっていただきたい。技術的なことについては、研修が始まりますと、各教官の方から細かい指導があるとおもいますので、この場でわたしから申し上げることはありません。
わたしからは、社会人として、これから集団生活をしていく上での心構えといったことについてお話をさせていただきたいとおもいます。研修が始まると、これまでとはまったく違った生活が始まるということです。環境の変化に対応するだけでもたいへんなことだとおもいます。まずお願いしたいのは、体調の管理を十分に行ってください。でないと研修も続けられないということがあります。次に時間の管理というところに気を配っていただきたいとおもいます。当たり前の話ですけども、1日24時間しかないと、逆にいえば、これはみなさんにとって、誰にとっても平等に与えられた時間ということです。この時間をいかに有効に使うかということで、一年後の自分の姿が変わってくるのではないかというふうにおもいます。一年、長いようで短いです。逆にたった一年で一人前の育成調教技術者になって、BTCを旅立って、民間の育成牧場で働いていかないといけないということですから、しっかりとした目的意識を持って、そして、明確な目標を設定する必要があるとおもいます。無駄に過ごす時間は一切ないということです。言い換えれば、一年後の自分がどのような騎乗者になっていたいのか、自分なりの理想像とか、具体的な目標を明確に定めて、日々を過ごしていくということが重要になってくるんじゃないかとおもいます。
ちょっと話は変わりますが、昔、JRAの職員のあるオリンピアンの方からこんな話を聞いたことがあります。馬乗りっていうのは、アスリートというよりは職人なんです。技術が大事だと。その職人っていう言葉にちょっと僕は感銘を受けました。わたし自身は乗馬はしないので、細かいことはわからないですけども、馬乗りイコール職人っていうことになると、これはもう地道に職人技を磨いていくしかないというふうにおもいます。天才肌の人もなかにはいるのかもしれないけども、要は地道な努力を続けていくしか方法はないではないかというふうにおもいます。
みなさんも、先週末、土日、おそらく競馬をご覧になったかとおもいます。土曜日は中山グランドジャンプ(JG1)、日曜日は皐月賞(G1)と、ほんとうに素晴らしいレースが展開されたというふうにおもいます。共に一番人気の馬が優勝して、中山競馬最終週にもかかわらず、レコードタイムを更新したということで、圧巻の競馬であったとおもいます。
一方、北海道の門別競馬場でも、先週の水曜日からホッカイドウ競馬が開幕しているという状況で、まさにこれから春の競馬シリーズが活況を迎えるという、いい季節になっています。中央競馬のことでいうと、春には日本ダービー(G1)を頂点としますG1シリーズ、これから盛り上がっていくということになります。
そして、また秋にはですね、三冠レースの最終戦が皮切りに、古馬に関しては、天皇賞(G1)、ジャパンC(G1)、有馬記念(G1)というG1シリーズが、春秋に2つの頂点があるというところで、ひじょうに日本は、盛り上げ方がうまいなと、僕は日ごろから感じています。僕自身が競馬ファンなので、ファンファーレ、とくにG1ファンファーレを聞くと、いまでも胸が高鳴ることがあります。競馬は多くのファンに支えられていますけども、やはり競馬は、人々に感動を与えるスポーツだと信じています。また、その感動が力になるとおもっています。みなさんも育成調教技術者を志すにあたって、この感動する力を持ち続けてほしいとおもいます。一年間、一緒に頑張っていきましょう」と式辞を述べた。
最後は第44期生27人が登壇し、「25歳です。年齢関係なく切磋琢磨していきたいとおもっております。一年間よろしくお願いいたします」、「みんなで卒業できるように頑張りたい」、「一年間で自分のことをしっかり成長させていけるように頑張ります」、「研修を受けられることに感謝して、成長を感じられる一年にしたいです」、「この一年の研修を経た後、すぐにお金をもらって働くという立場になるので、この一年間、全力で頑張りたい」、「もともと社会人でしたが、馬の仕事に就きたいとおもってこの業界に入りました。少しでも技術を磨いて、次に就職する牧場の方々に貢献できるよう頑張りたい」、「日々努力し、日高の産地の即戦力になれるように頑張りたい」などと自己紹介した。
育成調教技術者養成研修は、競馬の安定的発展のための軽種馬生産基盤の強化と軽種馬の資質向上に向けて、将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的としたもので1992年に開講。研修期間は1年で、前半の6か月間で軽種馬の育成調教技術者として就労するための基礎的な知識・技術の習得を目標とし、後半の6か月間では前半の6か月間で学んだ知識・技術をさらに深めるとともに、若馬の馴致・初期調教を含めより実践的な技術の習得を目標としている。















