JRA日高育成牧場で育成馬展示会が開催される
4月14日、JRA日本中央競馬会は浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場においてJRA日高育成牧場育成馬展示会を開催した。
展示会にはJRA馬事部部長の額田紀雄氏、馬事部生産育成対策室室長の内藤裕司氏、日高育成牧場場長の吉田年伸氏、日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長の古川雅且氏、公益財団法人軽種馬育成調教センターの柏田秀治理事長をはじめとした役職員、北海道市場関係者、JRAの馬主や調教師、日高や胆振の軽種馬関係者、公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場にて研修に励む生産育成技術者研修第48期生などが出席。
展示会の開催に先立ち吉田年伸氏は「本日は馬主、調教師、購買関係のみなさま、そして日ごろよりお世話になっております生産地、牧場関係のみなさま、わたしたちの育成馬展示会に多数ご来場いただきまして、まことにありがとうございます。わたしたち日高育成牧場では、1歳市場で購買した生産牧場のみなさまからバトンを受け継いだ馬たちを中心に、一部われわれの生産したホームブレッドを交え、さまざまな生産育成研究に取り組み、その成果の普及と人材養成に取り組んでいるところでございます。
ここで最近の育成馬の活躍について、簡単に紹介させていただきますが、まず3歳世代でございますけれども、みなさんに今日お配りしたリーフレットの表紙になっていますけれども、ここまで6頭が中央競馬で勝ち上がっております。この3歳世代は、去年のブリーズアップセールで日高から54頭の馬を売却したのですが、特筆すべきは、このうちの46頭が2歳のうちに中央でデビューを果たしております。デビュー頭数とデビュー率が85%になりますが、この数字は過去6年、ここ6年で最高の数字となっております。
また、4歳世代については、オープンで活躍していますスリールミニョン号や、昨年一年で4勝をあげましたキョウキランブ号、それから地方、園田で兵庫3冠になりましたオケマル号といったような馬が活躍しておりまして、こういった馬たちの活躍が、わたしたちの育成方針を中心とした生産育成研究に、みなさまが興味を持っていただくきっかけになればとおもって取り組んでいるところでございます。
具体的な育成調教の内容になりますけれども、近年取り組んでおるのが常歩でのドライビングというものに注力しております。これは人が短時間にたくさんのコマンドを出すことによって、人の指示をよく聞ける馬づくりというものを目指しての取り組みとなっております。この取り組みの成果で、職員の技術とノウハウが定着してきまして、おかげさまで育成調教がスムーズに、スピーディーに進むようになったことから、昨シーズンから年末時点での坂路でのコースの調教タイムが、大体ハロン18秒ぐらいまで押し上げることができるようになりました。その後も基本的にはステディキャルターで馬が落ち着いて走れるスピードで調教を強めてまいりましたが、結果として1月末には大体15秒程度の調教ができるようになり、そういった強めの調教を数多くこなすことができるようになっております。
また、調教の際は3列縦隊で前後左右の間隔を詰めての、より実践に近いような形での調教にも取り組んでおります。こういった調教レベルの向上というのは、その職員自身の技術向上だけではなく、 BTCやJBBAの一年間の研修コースの生徒の指導といった面も含めまして、人材育成、人材養成の大幅なレベルアップが達成されているというふうに自負しております。本日はBTCで一年間研修し、われわれとともにこのJRA育成馬の馴致や調教にも参加してきたBTC生徒も、ただいまの時間からの比較展示と、それから一部の生徒は調教供覧の方にも参加をさせていただきます。彼らの一年間での成長と、馬とともに成長してきた彼らの姿も、ぜひご覧いただければというふうにおもっております。
ブリーズアップセール、中山競馬場での開催まであと2週間余りということになりました。われわれの調教スタッフ、 JRA職員が、ここまで情熱を持って、熱いおもいで管理、調教してきた、大切に育ててきた馬たちとの別れの時期も近づいているわけですけれども、競馬は本当に大きなロマンと夢がございます。来年のいまごろは、クラシック戦線を賑わせているというような馬がいる可能性が、今日いまから展示する一頭一頭の馬にはございます。そういった馬たちを無事2週間後のブリーズアップセールに上場させて、きゅう舎に送り届けるまで、われわれがしっかり管理を続けていくということを、みなさんにお約束して、わたしのあいさつに代えさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。
比較展示は牡馬を11頭、10頭、10頭、牝馬を9頭、9頭、10頭と6回に分けて10分間隔で実施。騎乗供覧は1,600mトラック砂馬場において、牡馬は14頭と12頭、牝馬は10頭よ13頭と合計4回に分けて、ラスト2ハロンを計測した。出席した馬主や調教師といった購買関係者は、各馬の歩様やボディコンディションスコア、コンフォメーション、走行フォーム、息遣いなどのチェックに余念がなかった。
2026JRAブリーズアップセールは4月28日に千葉県船橋市にある中山競馬場にて開催。この日展示された59頭は、4月20日に出発し翌21日に中山競馬場に入厩するという。
事前下見(予約制)は4月23日から4月26日の10時から16時30分。4月27日は13時から騎乗供覧、4月28日は受付開始が9時、実馬展示が9時30分、せりが12時となる。















