馬産地ニュース

ペプチドナイルがアロースタッドにスタッドイン

  • 2026年03月09日
  • スタッドインしたペプチドナイル
    スタッドインしたペプチドナイル
  • 元気な姿でアロースタッドに到着した
    元気な姿でアロースタッドに到着した
  • 種付料は受胎条件500,000円に決まった
    種付料は受胎条件500,000円に決まった

 3月7日午前8時ころ、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、今シーズンから種牡馬として新たに供用を開始するペプチドナイルが、元気な姿でスタッドインした。

 ペプチドナイルのスタッドインには、生産者である杵臼牧場代表の鎌田正信氏や育成を手掛けた木村牧場場長の川嶋秀人氏、事務局である(株)ジェイエスの職員、アロースタッド場長の松木優氏をはじめとしたスタリオンスタッフ、報道陣らがお出迎え。新天地への到着を見届けた。

 スタッドインしたペプチドナイルは、父がキングカメハメハ、母がクイーンオリーブ、母の父がマンハッタンカフェという牡8歳の鹿毛。一族には1995年の安田記念(G1)、1996年の京王杯スプリングC(G2)などを制覇したハートレイク、2014年のR- NIKKEI杯京都2歳S(G3)などを制覇したベルラップがいる。

 現役時代のペプチドナイルは、沼川一彦氏が所有、栗東の武英智厩舎が管理し、競走成績は29戦8勝2着2回3着3回。2024年のフェブラリーS(G1)を制覇したほか、2024年のマイルChS南部杯(Jpn1)で2着、2024年のかしわ記念(Jpn1)で3着、2025年のマイルChS南部杯(Jpn1)で3着と、ダートグレード競走で長きにわたり活躍を続けた。

 愛馬の種牡馬入りに鎌田正信氏は「元気そうですし、無事に到着してよかったです。印象に残っているレースはやはりフェブラリーS(G1)ですね。勝つとはおもっていなかったのでとても思い出があります。牧場にとっても初のダートG1でした。お母さんが芝で4勝してますし、生まれたときはまあまあ脚が長くて線のきれいな子でしたから、最初は芝馬だとおもっていました。体形が崩れることなく理想的に成長してくれましたし、きょうだいも脚が長くてスタイリッシュな体型でしたからね。競走馬になって年々筋肉質になっていきました。同じキングカメハメハを父に持つ種牡馬にはホッコータルマエやチュウワウィザードがいますが、それに負けないくらいの産駒を出してくれたらうれしいです」と話した。

 また、川嶋秀人氏は「ペプチドナイルは、ちょうど当歳の夏ごろ、沼川一彦オーナーが北海道にいらしたときに一緒に初めて見ました。第一印象はほんとうに芝馬ではないかとおもうくらい線がきれいな馬で脚が長くてバランスが取れていて、沼川一彦オーナーもひとめぼれしたような感じでした。育成でお預りしたときも変わらず線がきれいで脚が長く、芝馬という印象でした。馴致が始まって乗り出してからはまだ緩さがありましたし、ダートでというパワフルさは感じませんでしたが力強さはありました。ただ、お母さんが芝で勝っているという先入観があったので、芝を使っていくんだろうとおもっていました。入厩してからも厩舎側で大事に育てていこうという感じで、4歳の夏に帰ってきたときは筋肉質でしっかりとした体になっていました。フェブラリーS(G1)ではダートのスピードにも対応できて、ああいう強い競馬をしてくれるとはおもわなかったので、すごくうれしかったですね。ペプチドナイル自身はダートで活躍しましたが、子どもたちには芝でもダートでも活躍してほしいです。また、ペプチドナイルの子どもたちの育成にも携わりたいです」と話した。

 今シーズンの種付料は受胎条件500,000円に決定。事務局(株)ジェイエスの前谷雅俊氏は「現役の時からずっと見てきましたが、8歳までレースを使えたということは丈夫さの表れだとおもいます。その体質面の強さやメンタル面の強さは特筆すべきものがあります。おかげさまで引退が決まった段階から種付けに関するお申し込みやお問い合わせをいただいています。早ければ3月13日の臨時種畜検査を経て種付けの開始になります。馬格があってダート実績も十分というイメージですが、脚長ですらっとしていて、いい意味で芝でも行けるのではというイメージを持ちました。産駒には芝、ダートを問わない活躍を期待しています」と話した。