アロースタッドで種牡馬展示会が開催される
2月5日の午前10時から、新ひだか町のアロースタッドで種牡馬展示会が開催された。
この日の展示会では28頭の繋養種牡馬が展示された。今年の展示会でも最初の登場となったのが、繋養種牡馬の中では最年長(23歳)となったシニスターミニスターである。
シニスターミニスターは昨シーズンも64頭に配合を行っており、種付料も昨年に引き続き800万円の設定がされている。この展示会の司会を務めた小木曽なつみさんからは、「まだまだ元気に種付けを行っていきます」との言葉も聞かれたように、今シーズンも元気に1頭でも多くの配合を行ってもらいたい。
その後、昨年初年度産駒がデビューした3頭の種牡馬(アスクピーターパン、ダノンプレミアム、フィレンツェファイア)、本年度に初年度産駒がデビューする2頭の種牡馬(サンライズノヴァ、ステルヴィオ)が展示された後に、本年度から繋養された6頭の新種牡馬の展示が行われた。
新種牡馬の中で最初に姿を見せたのは、現役時にドバイワールドC(G1)を含むG1 4勝をあげ、日本馬の歴代獲得賞金ランキング第1位にもランキングされていたウシュバテソーロとなった。展示に際しては、現役時に管理を行ってきた高木登調教師が挨拶に立ち、「競馬では闘争心を発揮してきましたが、普段の扱いに関しては問題がありませんでした。その闘争心や馬格の良さは産駒に伝わるだけでなく、8歳まで大きな故障も見られずに、現役を続けてきた健康さも遺伝されていくはずです」とセールスポイントを語っていた。
続いて展示が行われたのは、2月1日にスタッド入りしたばかりのミスティックロア。他の種牡馬たちよりもシャープには映るが、それでも現役時は500kgを超える馬体で競馬をしていた。今後は種牡馬としての経験を重ねながら、更に逞しさを増していくだけでなく、世界的な良血を産駒へと伝えてくれそうだ。
続いて展示が行われたのはトウシンマカオとなった。現役時にはG1タイトルこそ無いものの、芝のスプリント重賞で5勝をあげる活躍をあげている。アロースタッドには父のビッグアーサーも繋養されており、今後は親子でこの父系を広げていくことともなる。
中央と地方の双方で活躍したジャスティンの繋養に関しては、大井競馬で管理を行ってきた坂井英光調教師が挨拶に立ち、「噂に聞いていた通りにやんちゃで元気な馬でしたが、7歳でもこれだけ活気があれば、まだまだ活躍できると思いました。気性をコントロールできた東京スプリント(Jpn3)では、ため込んだ脚を爆発させるようなレースができただけでなく、4年越しの勝利が果たせたのも、この馬が長く活躍できた証明になったのではないかと思います」と様々なエピソードを絡めながら、現役時の息の長い活躍を伝えていた。
続いて姿を見せたのは2023年の天皇賞(春)(G1)の勝馬となったジャスティンパレス。展示の際には現役時の管理調教師だった杉山晴紀調教師にマイクが渡されると、「最強世代と言われた2019年世代のトップホースの一頭として、 2歳から6歳まで常に重賞路線を歩み続けることができました。これもひとえにこの馬の身体能力の高さと成長力による賜だと思っています。母系からはスタミナとスピードの持続力が伝えられ、そこに父ディープインパクトの瞬発力を備えたこの馬は、まさにサラブレッドの理想の形であるということは疑う余地はないと思います」と競走能力だけでなく、血統面からも種牡馬としての長所を語っていた。
新種牡馬では最後の展示となったのは、2023年のJBCスプリント(Jpn1)を制したイグナイターとなった。この日は現役時のオーナーだった野田善己氏が挨拶に立ち、「国内外で走れたメンタルの強さと、比較的配合の幅が広くなる血統背景がアピールポイントと言えます。そして、スプリントの活躍馬としては中距離もこなせそうなバランスの良さも馬体に現れています。JBCスプリント(Jpn1)の勝馬は種牡馬としても成功しており、皆様の所有される配合相手としてご一考いただければと思います」と語っていた。
今シーズン、アロースタッドでスタッドインした新種牡馬の数は、国内のスタリオンで最も多くなっている。それが注目度の高さに繋がった印象もあり、展示場所となったパレードリンクには、これまで以上に多くの生産関係者が幾重にも人垣を作っていた。
28頭目の展示馬となったドリームバレンチノまで、その人垣は崩れることなく、そして、展示の後には生産関係者からのオファーに応える形で、再度、個別の種牡馬展示も行われていた。















