海外研修報告会が行われる
1月27日、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館第1研修室において、海外研修報告会が行われた。
海外研修報告会はNAR地方競馬全国協会からの助成を受けて公益社団法人日本軽種馬協会が実施している軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。獣医師を対象にした報告会で、当日は全国から獣医師がオンラインを含め40人以上が参加した。
研修会に先立ち、主催者を代表して公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場場長の遊佐繁基氏があいさつ。「本日はお忙しいなか、多数のご来場、また、オンラインで参加していただきましてありがとうございます。本日は3名の先生に海外研修の報告をしていただきます。この海外研修報告会を通して地域に知識を還元していただければとおもいます。長丁場になりますが、どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
この日は最初に昨年11月にオーストラリアで開催されたウエストコーストエクワインリプロダクションシンポジウムに参加した公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場獣医師の増井一真氏が「West Coast Equine Reproduction Symposiumの参加報告」。増井一真氏はシンポジウムでの講義内容について、種牡馬の飼養管理や救急医療に関するスコビン先生とドクター・ルー先生の発表を共有した。
続いて公益財団法人軽種馬育成調教センター獣医師の多田健一郎氏が「英国馬専門病院での研修および英国馬獣医学会の参加報告」。多田健一郎氏はイギリス最古で最大の獣医学校であるロイヤルヴェタリナリーカレッジやニューマーケットを代表する馬診療所でロスデールズ病院などで習得した運動器疾患の高度な診断技術、上気道疾患の検査、若馬のOCD治療、最新の画像診断技術、喉頭片麻痺の新しい手術方法などについて解説した。
最後は北海道農業共済組合(NOSAI北海道)日高支所家畜高度医療センター獣医師の宮越大輔氏による「英国・瑞国馬専門病院での研修および整形外科セミナー(AOVET advanced course)の参加報告」。宮越大輔氏は、リバプール大学やチューリッヒ大学など、イギリスやスイスで約2か月にわたった研修で得た、3Dプリンター技術を用いた頸椎固定術、各施設の特色あるリハビリテーション設備や診療体制について内容を報告した。
公益社団法人日本軽種馬協会は、令和8年度海外獣医研修の研修生を募集。令和8年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環として、令和8年5月から令和9年1月までの間に実施(報告会まで)し、短期ではなく中長期的な研修(おおむね2か月程度)が対象になる。対象は1次診療・2次診療といった職種は問わず、軽種馬臨床に従事する獣医師(馬臨床獣医師として3年以上)。募集人数は2名を予定している。行き先や時期・研修先との交渉など、すべて研修希望者自身で決定。費用は公益社団法人日本軽種馬協会が負担する(自己負担が必要な場合あり。詳細は要相談)。希望者は3月末日までに研修計画書および所属長の推薦書(勤務獣医師の場合)を公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターへ提出する。受講者は4月上旬に開催する海外派遣研修選考委員会にて決定。帰国後に報告会を実施するとともに、報告書を提出する必要がある。お問い合わせ先はこちらまで。















