社台スタリオンステーションにベラジオオペラがスタッドイン
12月23日早朝、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、2026年から新たに種牡馬として供用を開始するベラジオオペラが、元気な姿でスタッドインした。
スタッドインしたベラジオオペラは牡5歳の鹿毛。父はロードカナロア、母はエアルーティーン、母の父はハービンジャーという血統で、おじは2018年の函館記念(G3)などを制覇したエアアンセム、曽祖母は1998年のクイーンS(G3)などを制覇したエアデジャヴー、一族は2000年の皐月賞(G1)、2000年の菊花賞(G1)などを制覇したエアシャカール、2005年の秋華賞(G1)、2005年のローズS(G2)などを制覇したエアメサイア、2008年のAJCC(G2)などを制覇したエアシェイディ、2014年の毎日王冠(G2)、2014年の鳴尾記念(G3)などを制覇したエアソミュール、2015年のデイリー杯2歳S(G2)、2017年の京都金杯(G3)、2017年の富士S(G3)などを制覇したエアスピネル、2018年のチャレンジC(G3)などを制覇したエアウィンザーになる。
千歳市東丘にある社台ファームの生産。2022年の千葉サラブレッドセールにおいて、48,510,000円(税込)で(株)ビープロジェクトに売却された市場取引馬として有名だ。
現役時代のベラジオオペラは、林田祥来氏、ベラジオレーシングが所有、栗東の上村洋行厩舎が管理。2022年11月の2歳新馬戦、メイクデビュー阪神で初勝利をあげると、年明けのセントポーリア賞、2023年のスプリングS(G2)をデビューから負け知らずの3連勝で重賞初制覇を飾った。
秋には初の古馬相手になった2023年のチャレンジC(G3)に優勝。2024年の大阪杯(G1)はローシャムパーク、ステラヴェローチェ、ジオグリフ、ソールオリエンス、スタニングローズ、タスティエーラ、キラーアビリティらを退けてG1初制覇を成し遂げた。
今年はロードデルレイ、ジャスティンパレス、ソールオリエンス、ステレンボッシュらも出走した大阪杯(G1)を、従来のコースレコードを1秒も更新する1分56秒2のタイムで優勝。史上初めてになる大阪杯(G1)連覇を達成した。
競走成績は14戦6勝2着3回3着1回。12月14日の香港C(G1)2着がラストランになった。
香港から帰国後、千葉県白井市にあるJRA競馬学校での輸入検疫を終えたベラジオオペラは、社台スタリオンステーションのスタッフが出迎えるなか、新天地に到着。来年から始まる新生活の準備に入った。
社台スタリオンステーション事務局は「目もとあたりは父のロードカナロアによく似ているとおもいます。脚長で首も長くて母の父のハービンジャーみたいな要素もありつつ曽祖母のエアデジャヴーらしさも出ているような、これまでのいろいろな血がハイブリッドされた印象があります。連覇した大阪杯(G1)の阪神内回りの2,000mや距離が不安視された日本ダービー(G1)、そして国際舞台でもいい走りを見せていましたから、コース形態を問わない活躍が産駒にも期待できるのではという可能性を感じています。5代血統表を見ればサンデーサイレンス、ノーザンテースト、キングカメハメハの血が入っていますし、まさに日本競馬の結晶のような馬です。母系は日本で長く活躍し続けるアイドリームドアドリームにさかのぼります。おかげさまで現役引退、種牡馬入りが報じられてから、種付けに関するお問い合わせもたくさんいただいています。ありがたい限りです」と話した。2026年の種付料は後日発表するという。















