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アロースタッドにパンサラッサが帰厩

  • 2025年12月24日
  • シャトル供用を終えたパンサラッサ
    シャトル供用を終えたパンサラッサ
  • 元気な姿でアロースタッドに帰厩した
    元気な姿でアロースタッドに帰厩した
  • ロードカナロアの後継として期待は大きい
    ロードカナロアの後継として期待は大きい

 12月21日早朝、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、オーストラリアのユーロンスタッドでシャトル供用されていたパンサラッサが帰厩した。

 帰厩してきたパンサラッサは牡8歳の鹿毛。父はロードカナロア、母はミスペンバリー、母の父はモンジューという血統で新ひだか町静内駒場にある木村秀則牧場の生産になる。

 パンサラッサは現役時代、芝でもダートでもハイペースで後続を引き離すスピードを日本のみならず海外でも披露。2023年のサウジC(G1)、2022年のドバイターフ(G1)、2022年の中山記念(G2)、2021年の福島記念(G3)を制覇するなど27戦7勝の成績を残した。

 現役引退後の2024年から種牡馬として供用開始。シャトル供用は2024年に続き2年連続2回目だった。シャトル2年目は16,500豪ドルの種付料に設定され65頭の繁殖牝馬が集まったという。日本での種付頭数は2024年が54頭、2025年が64頭だった。

 半年ぶりにパンサラッサと対面した事務局の(株)ジェイエスは「送り出した半年前と変わらずいいコンディションで戻ってくることができて安心しているところです。オーストラリアではユーロングループの張月勝オーナーが所有する優秀な競走成績を持つ繁殖牝馬を中心に種付けしたらしいです。今年日本で生まれた初年度産駒は、まだせりには出てきていませんが、庭先で売れたという声も複数聞こえてきています。また、昨年種付けされた生産者の方が、仔出しの良さもあって2年連続で交配されるケースもままありました。父のロードカナロアは言わずもがなの大種牡馬で活躍馬を送り続けていますし、その後継種牡馬のサートゥルナーリアも大物を送り出しています。これから繁栄するサイアーラインとおもいます。パンサラッサは芝でもダートでも中距離でも良績を残しました。みなさまのご利用をお待ちしております」と話した。2026年の種付料は受胎条件で2,000,000円(フリーリターン特約付き)。2頭以上種付けした場合、1頭につき受胎1,600,000円に値引きされる特典もある。