馬産地ニュース

ビッグレッドファームにベンバトルが帰厩

  • 2025年12月23日
  • 帰厩したベンバトル
    帰厩したベンバトル
  • 2026年の種付料は受胎条件2,500,000円(フリーリターン特約付き)
    2026年の種付料は受胎条件2,500,000円(フリーリターン特約付き)
  • 父は世界的大種牡馬のドバウィになる
    父は世界的大種牡馬のドバウィになる

 12月21日早朝、新冠町万世にあるビッグレッドファームに、オーストラリアのウッドサイドパークスタッドにてシャトル供用されていたベンバトルが帰厩した。

 半年ぶりに帰厩したベンバトルは牡11歳の鹿毛。父はドバウィ、母はナーレイン、母の父はセルカークという血統のイギリス産馬になる。

 現役時代は芝、ダートを問わず世界各国の重賞競走活躍。2018年のバイエリシェスツフトレネン(G1)、2018年のMRCコールフィールドS(G1)、2018年のドバイターフ(G1)、2021年のジョーエルS(G2)、2020年のアルマクトゥームチャレンジR2(G2)、2020年のシングスピールS(G2)、2019年のジョーエルS(G2)、2018年のアルラシディヤ(G2)、2018年のシングスピールS(G3)、2017年のハンプトンコートS(G3)など4か国で10つの重賞競走を制覇するなど25戦11勝2着5回3着2回の成績を残した。

 2022年から種牡馬として供用を開始。シャトル供用は2024年に続き2年連続2回目となった。現地では22,000豪ドルの種付料で51頭との交配を済ませたという。

 日本でのファーストクロップは本年デビュー。すでにJRAでは1勝クラスのエリカ賞を制覇したコロナドブリッジ、新馬勝ちを収めたベレーバスク、スタニングレディなど10頭で11勝を記録している。とくに11月後半から4週連続で7勝と固め打ちの様相で、JRAファーストリーディングサイアーは、賞金順ではコントレイル、ポエティックフレアに次いで第3位、勝馬頭数順ではコントレイルに次いで第2位と好成績を残している。

 無事の帰厩を見届けたビッグレッドファームゼネラルマネージャーの蛯名聡氏は「産駒の勝ち上がりは8月でしたが、11月後半から好調で昨日(12月20日)までで4週連続勝利となりました。周囲からはダート馬といわれたこともありましたが、芝の短いところから2,000mで勝っていますし、逃げ、先行、差し、追い込みといろいろな脚質のタイプがいますので、これからがほんとうに楽しみです。来年のクラシック戦線をにぎわすような産駒が出てくれたらうれしいです。とてもいいタイミングで帰ってきてくれました。しっかりコンディションを整えて来年の種付けに備えたいです」と話した。2026年の種付料は受胎条件2,500,000円(フリーリターン特約付き)に設定されている。