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ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにソールオリエンスがスタッドイン

  • 2025年12月23日
  • スタッドインしたソールオリエンス
    スタッドインしたソールオリエンス
  • 無敗で皐月賞(G1)を制覇した
    無敗で皐月賞(G1)を制覇した
  • キタサンブラックの後継種牡馬として関係者の期待は大きい
    キタサンブラックの後継種牡馬として関係者の期待は大きい

 12月19日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、2026年から新たに種牡馬として供用されるソールオリエンスが、元気な姿でスタッドインした。

 ソールオリエンスは牡5歳の鹿毛。父はキタサンブラック、母はスキア、母の父はモチヴェイターという血統で、半兄は2020年の富士S(G3)などを制覇したほか、2021年のドバイターフ(G1)2着、2022年のドバイターフ(G1)3着など海外でも活躍したヴァンドギャルド、半妹は2025年のアルテミスS(G3)をデビュー2連勝で制覇したフィロステファニがいる。千歳市東丘にある社台ファームの生産になる。

 ソールオリエンスは現役時代、社台レースホースが所有、美浦の手塚貴久厩舎が管理。2022年11月の2歳新馬戦、メイクデビュー東京でデビューし、レーベンスティールをクビ差退けて初勝利を飾った。

 年が明け3歳になり、2023年の京成杯(G3)で始動。2着のオメガリッチマンやシャンパンカラーなどを相手にデビュー2連勝で重賞初制覇を成し遂げた。

 クラシック第1戦となった皐月賞(G1)は、弥生賞ディープインパクト記念(G2)勝馬のタスティエーラ、共同通信杯(G3)勝馬のファントムシーフ、トップナイフ、スプリングS(G2)勝馬のベラジオオペラ、ホウオウビスケッツなどを退けて2分0秒6のタイムで優勝。デビューから無傷の3連勝を成し遂げ、史上20頭目の無敗の皐月賞馬になった。

 1番人気に支持された日本ダービー(G1)はタスティエーラのクビ差2着に惜敗。その後も菊花賞(G1)3着、2024年の宝塚記念(G1)2着などG1競走で活躍を続け、通算16戦3勝2着3回3着1回の成績を残した。

 12月19日付けでJRAの競走馬登録を抹消。休養していた宮城県にある山元トレーニングセンターから新天地に足を踏み入れた。

 名種牡馬キタサンブラックの後継として期待は大きく、高額シンジケートは即日満口という人気ぶり。2026年の種付料は受胎条件で1,500,000円と発表された。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「到着時は慣れない環境にも動じることなく、とても落ち着いていました。おかげさまで種牡馬導入の決定およびシンジケート募集開始後は、予想を大きく上回るお申し込みをいただき、関係者のみなさまに厚くお礼申し上げます。現役時代に示した高い競走能力は印象深く残っています。均整の取れた好馬体はほれぼれします。当スタリオンに繋養されているブラックタイドの血を受け継ぐトップホースをラインナップに加えることができてうれしい気持ちでいっぱいです。キタサンブラックの後継種牡馬として優秀な産駒を送り出してほしいです」と話した。