モーリスがシャトル先から帰国
豪州で8回目となるシャトル供用を終えたモーリスが21日早朝、住み慣れた社台スタリオンステーションに帰厩した。
モーリスは2012年北海道市場サマーセール取引馬で、翌年の北海道市場トレーニングセール取引馬。現役時代は日本と香港で走って18戦して11勝2着2回3着1回。天皇賞(秋)(G1)、安田記念(G1)、マイルChS(G1)に勝ったほか香港マイル(G1)、チャンピオンズマイル(G1)、香港C(G1)と国内外のG1競走を3勝して2015年には年度代表馬に、2016年には特別賞に輝いている。
現役引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、同年秋から豪州のアローフィールドスタッドにてシャトル供用を開始。この世代、国内ファーストシーズンサイアーランキングはドゥラメンテにわずかに及ばなかったが、それでも2歳総合(JRA+NAR)ランキングではディープインパクト、ドゥラメンテに次ぐ第3位と周囲の期待に応えている。産駒によるJRA重賞制覇は初年度産駒ピクシーナイトによるシンザン記念(G3)。同馬は秋のスプリンターズS(G1)も制して、国内父系4世代連続G1勝利も成し遂げている。
一方、シャトル先の南半球においても初年度産駒ヒトツがATCオーストラリアンダービー(G1)、VRCオーストラリアンギニーズ(G1)、VRCヴィクトリアダービー(G1)とG1競走を3勝したほか、同じく豪州における初年度産駒マズがBRCドゥームベン10,000S(豪G1)含む重賞4勝を記録して一躍トップスタリオンの仲間入りを果たしている。
同スタリオンステーションの徳武場長は「南半球とのシャトル供用は、ほぼ毎年の事なので馬自身が慣れているのか、とても落ち着いていて食欲も旺盛。元気そうです。今年も日本での種付けに備えるために、南半球では種付シーズン途中での帰国となりましたが、今年は産駒が南半球のG1勝利を記録したこともあって、100頭以上の繁殖牝馬がモーリスの仔を受胎していると報告を受けています。もう間もなく日本での種付シーズンとなりますが、お申し込みも順調に増えておりますので、しっかりと準備してシーズンに備えたいと思っています」と無事の到着を喜んでいる。















