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イーストスタッドにメイショウハリオがスタッドイン

  • 2025年12月15日
  • スタッドインしたメイショウハリオ
    スタッドインしたメイショウハリオ
  • 元気な姿でイーストスタッドに到着
    元気な姿でイーストスタッドに到着
  • スタッドインには近隣の生産者も駆け付けた
    スタッドインには近隣の生産者も駆け付けた

 12月14日午前9時30分ころ、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、2026年から種牡馬として新たに供用されるメイショウハリオがスタッドインした。

 メイショウハリオは父がパイロ、母がメイショウオウヒ、母の父がマンハッタンカフェという牡8歳の栗毛。半弟は2024年の天皇賞(春)(G1)、2024年の阪神大賞典(G2)、2022年と2024年のダイヤモンドS(G3)などを制覇したテーオーロイヤル、母の半弟は2015年のAR共和国杯(G2)2着のメイショウカドマツ、いとこは2022年の小倉サマージャンプ(JG3)2着のメイショウウチデで、浦河町西舎にある三嶋牧場の生産になる。

 メイショウハリオは松本好雄氏、松本好隆氏が所有、栗東の岡田稲男厩舎が管理し、競走成績は32戦10勝2着4回3着5回。2020年のデビューからダート戦で真価を発揮し、2021年のみやこS(G3)でロードブレスを鼻差退けて重賞初制覇を飾った。2022年のマーチS(G3)で2つめの重賞を制覇。2022年の帝王賞(Jpn1)でチュウワウィザード、オメガパフューム、テーオーケインズ、クリンチャー、ノンコノユメといったダートトップホースを相手に2分3秒3のタイムで勝利し悲願だったビッグタイトルを獲得した。

 2023年はタガノビューティー、シャマル、イグナイター、カジノフォンテンらを相手にかしわ記念(Jpn1)に勝利。続く帝王賞(Jpn1)はクラウンプライド、テーオーケインズ、ライトウォーリア、ジュンライトボルト、ノットゥルノらを相手に鼻差で勝利し、2年連続制覇を成し遂げた。

 今年は川崎記念(Jpn1)に優勝。最後の直線であわやのシーンを見せた12月7日のチャンピオンズC(G1)4着がラストランになった。

 12月12日付けでJRAの競走馬登録を抹消。メイショウハリオのスタッドインには、生産育成を手掛けた三嶋牧場のスタッフ、近隣の生産者、イーストスタッドの職員、事務局(株)ジャパンレースホースの職員らが出迎え、期待の新種牡馬に熱い視線を送った。

 2026年の種付条件は未定。事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「何事もなく無事に到着してよかったです。引退が決まってから多くの問い合わせや配合の申し込みが寄せられていてうれしいかぎりです。つい最近まで競馬を使っていただけあって、競走馬らしいシャープな体つきをしていますね。準備が整い次第、試験種付を始めて来年からの種牡馬生活に備えていきます。パイロの後継種牡馬はシゲルカガ以来2頭目になります。パイロの産駒のなかではいまのところ一番出世した産駒になります。お亡くなりになった先代の松本好雄オーナーも引退したら種牡馬にということをおっしゃっていたらしいです。その遺志に、その期待に応えられるような産駒を送り出してほしいです。ファンの多い競走馬でもありました。生産者のみなさまにおかれましては、種牡馬としてのご活用、ご支援、ご協力をお願い申し上げます」と話した。