ノーザンホースパークにジェンティルドンナの献花台が設置される
11月29日、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークに、11月25日に亡くなったジェンティルドンナの献花台と記帳スペースが設置された。
ジェンティルドンナはノーザンホースパークの運営母体である安平町早来源武にあるノーザンファームで2009年に誕生。父はディープインパクト、母はドナブリーニ、母の父はベルトリーニという鹿毛の牝馬で、現役時代は(有)サンデーレーシングが所有、栗東の石坂正きゅう舎が管理し、2012年のシンザン記念(G3)、桜花賞(G1)、オークス(G1)、ローズS(G2)、秋華賞(G1)、ジャパンC(G1)、2013年のジャパンC(G1)、2014年のドバイシーマクラシック(G1)、有馬記念(G1)を制覇するなど19戦10勝2着4回3着1回の成績を収め、2012年と2014年にはJRA賞年度代表馬に、2012年にはJRA賞最優秀3歳牝馬に、2013年と2014年にはJRA賞最優秀4歳以上牝馬に、2016年にはJRA顕彰馬に選出されている。
現役引退後は生まれ故郷であるノーザンファームで繁殖牝馬として供用。2022年のオールカマー(G2)、エリザベス女王杯(G1)などを制覇したジェラルディーナをはじめ7頭の産駒を産んだ。
今年春に繁殖牝馬を退き余生を送っていたが、起立不能になり16歳という若さで死亡した。
献花台には牧場での写真やJRAヒーロー列伝のポスター、育成時から優勝したG1競走、引退式の写真、母になってからの写真などが飾られたほか、ファンからのニンジンやリンゴ、現役時代に管理した元調教師の石坂正氏や特別栄誉賞を贈呈した安平町などからの供花でびっしり。また記帳スペースのノートには「ジェンティル、あなたに会えて光栄でした。うれしかった。ありがとう」、「天国で自由に走り、そして気高く居てください」、「ドバイに震えました。ジェラルディーナも産んで本当に凄い馬でした。間違いなくディープの最高けっ作です」、「ジェンティルの事はずっと忘れないよ」、「ジャパンC(G1)であなたを思い出しました。ありがとう」、「三冠牝馬の走りは忘れません。心よりおくやみ申し上げます」、「お父さんとあえたかナ?お疲れさまでした。お空の上でも走って走って走って…」、「貴婦人よ永遠なれ。安らかに。」、「現役時代の力強い走りが大好きでした。これからもジェンティルドンナの娘達から活躍馬が出る事を楽しみにしています」、「Rest in peace.Horse racing fan from Hong Kong」、「長生きの肝っ玉母さんになってほしかった。そう思います」、「ジェンティルドンナ号、貴方に憧れたのは引退後からと遅かったかもしれません。しかしあなたの名を決して忘れません。一目会いたかった…」、「ジェンティルドンナ、ゆっくり休んでください。丁度競馬を見始めた年に輝いてました。感動をありがとう!!」、「その強さと美しさを決して忘れません」、「ハーヘアおばあ様みたいにゆっくり過ごすジェンティルが見たかったです。さみしい。」、「1番最初に好きになった馬でした」といった追悼の言葉が記されていた。
献花台と記帳スペースは2026年1月12日まで10時から16時、きゅう舎1休憩室に開設。供養期間中の入園料の一部は引退競走馬飼育支援団体へ寄付されるという。















