馬産地ニュース

第6回担い手経営管理研修会が開催される

  • 2025年12月08日
  • 本年度最後の担い手経営管理研修会
    本年度最後の担い手経営管理研修会
  • JBBA補助事業について説明した
    JBBA補助事業について説明した
  • 登壇してあいさつするアドバイザー
    登壇してあいさつするアドバイザー

 12月4日夜、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館シアターにおいて、令和7年度第6回担い手経営管理研修会が行われた。

 担い手経営管理研修は公益社団法人日本軽種馬協会による軽種馬経営高度化指導研修(軽種馬経営技術指導者養成・技術普及)事業のひとつ。馬産地において喫緊の課題となっている担い手を支援する体制づくりのための研修で、軽種馬生産・育成牧場の後継者や経営者、農業協同組合や自治体などの職員を対象にしている。競走馬生産振興事業の「軽種馬生産基盤整備対策事業」または「優良繁殖牝馬導入促進事業」において、「担い手特認」の活用を予定している人と「軽種馬経営継承者借換資金」による貸付を希望している人は、この研修を3回以上受講することが必要になる。

 本年度最後となる研修会には、軽種馬生産牧場や育成牧場の経営者やマネージャー、管理責任者、従業員、事務員や日高軽種馬農業協同組合、日高管内の農業協同組合の職員のほか、アドバイザーとして酪農学園大学農食環境学群循環農学類教授の小糸健太郎氏、琉球大学農学部亜熱帯地域農学科教授の杉村泰彦氏、総括畜産コンサルタントの原田要氏、中小企業診断士で大川和久事務所代表の大川和久氏、北海道日高振興局日高農業改良普及センター主査の渋谷敦子氏、日高軽種馬農業協同組合業務部部長の小島謙治氏、馬栄養飼養管理アドバイザーの朝井洋氏がオンラインを含めて出席。「事業計画に基づく投資に有効な補助事業活用のポイント(JBBA補助事業紹介)」を演題に、公益社団法人日本軽種馬協会生産対策部専門役の松田朝信氏が講師を務めた。

 研修会では松田朝信氏が、軽種馬生産基盤整備対策の放牧地等整備事業や特認機械リース事業、および特認土地活用促進事業、優良繁殖牝馬導入促進事業、軽種馬経営高度化指導研修体重計補助事業、特認要件、補助事業活用時の注意事項、補助事業の申請や相談先などを説明。最後は7人のアドバイザーが登壇、またはオンラインで、それぞれの立場から6回の研修を振り返り、来年度以降の研修についての抱負や課題を述べた。

 本年度の担い手経営管理研修は下記の通り。

第1回(7月10日)
テーマ:マーケティングの基本と事業計画の必要性
講師: (株)アステップ代表取締役中野貴英氏(中小企業診断士)

第2回(9月4日)
テーマ:初めての損益計算書・貸借対照表(会計知識不要)
講師:公益社団法人日本軽種馬協会生産対策部専門役松田朝信氏

第3回(9月19日)
テーマ:キャッシュフローの理解
講師:大川和久事務所代表大川和久氏(中小企業診断士)

第4回(10月9日)
テーマ:軽種馬産業における労務管理と安全衛生管理について
講師:浦河労働基準監督署署長大艸豊誠氏、浦河労働基準監督署監督・安衛課長奥田拓也氏

第5回(10月23日)
テーマ:求職者の動向と外国人雇用管理について
講師:浦河公共職業安定所(ハローワーク浦河)統括職業指導官岡林徹氏

第6回(12月4日)
テーマ:事業計画に基づく投資に有効な補助事業活用のポイント(JBBA補助事業紹介)
講師:公益社団法人日本軽種馬協会生産対策部専門役松田朝信氏