アロースタッドにトウシンマカオがスタッドイン
11月30日午前9時30分ころ、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、2026年から種牡馬として新たに供用を開始するトウシンマカオがスタッドインした。
トウシンマカオのスタッドインには、アロースタッドの松木優場長をはじめとしたスタッフ、事務局の(株)ジェイエスの職員、報道陣らが雨のなか出迎え。期待の新種牡馬に熱い視線を送った。
トウシンマカオは牡6歳の栗毛。父はビッグアーサー、母はユキノマーメイド、母の父はスペシャルウィークという血統で、半兄には2020年のマイラーズC(G2)2着のベステンダンクがいる。新ひだか町静内神森にある服部牧場の生産馬になる。
トウシンマカオは(株)サトーが所有、現役時代は高柳瑞樹厩舎が管理し、競走成績は26戦8勝2着2回3着3回。2021年8月の2歳新馬戦でデビュー勝ちを収めると、2戦目の京王杯2歳S(G2)で2着と、デビュー当初から非凡なスピードを披露した。
3歳になり2022年の京阪杯(G3)で重賞初制覇。翌2023年の京阪杯(G3)にも勝利し、見事連覇を成し遂げた。2024年はオーシャンS(G3)、セントウルS(G2)に優勝。秋のスプリンターズS(G1)は勝ったルガルのクビ差2着に惜敗するもG1級の能力を示した。今年は京王杯スプリングC(G2)に優勝。3歳から6歳まで4年連続でJRA重賞勝利という輝かしい記録もつくった。
父ビッグアーサーはデビュー5連勝を成し遂げたほか、2016年の高松宮記念(G1)でレースレコード勝ちを飾った超一流のスプリンター。種牡馬としてもトウシンマカオのほか、セントウルS(G2)、阪急杯(G3)などを制覇したカンチェンジュンガ、京阪杯(G3)などを制覇したビッグシーザー、函館2歳S(G3)などを制覇したブトンドールなど、スピード豊かな産駒を送り出している。
トウシンマカオは11月29日付けでJRAの競走馬登録を抹消。2026年の種付料は受胎条件300,000円(フリーリターン特約付き)に設定されている。
事務局の(株)ジェイエスは「日本の宝ともいうべきテスコボーイの血を引くトウシンマカオを種牡馬として迎え入れることができてうれしい気持ちです。3歳から4年連続で合計5つの重賞競走に勝利しましたし、G1競走のスプリンターズS(G1)ではクビ差で2着という惜しいレースもありました。母の父は日本が誇る名牝系として知られるシラオキの系統です。サンデーサイレンス系の繁殖牝馬とも配合が可能で血統的な後押しがあります。ビッグアーサーの後継種牡馬として短距離中心で活躍する産駒が見込まれます。馬房もビッグアーサーの隣を用意しました。父と子で頑張ってほしいです」と話した。















