公益社団法人日本軽種馬協会70周年記念式典、祝賀会が行われる
種牡馬導入や人材育成、また情報の整備など日本の軽種馬生産界を広く下支えし、また競走馬のふるさと案内所を運営する公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長)の創立70周年式典、及びその祝賀会が11月21日、東京都内のホテルで開催され、自由民主党競馬推進議員連盟の橋本聖子会長や農林水産省の長井俊彦畜産局長、日本中央競馬会の吉田正義理事長、地方競馬全国協会の斉藤弘理事長ら、関係者およそ150人が出席。これまでの功績を称え、更なる発展にエールが贈られた。
河野洋平会長は「70年を振り返ると、生産界は深刻な生産過剰問題や活馬の輸入自由化、外国産馬の出走制限緩和といった国際化、競馬産業の低迷による価格の低迷など様々な危機的状況をしてまいりましたが、多くのご支援、ご協力と生産者の弛まぬ努力によって発展を遂げてきました」と関係機関、関係団体に対して感謝の意を表し、国内生産馬のレベルアップ、好調を維持し続けている中央、地方の開催成績などを背景に、活況に湧く生産界の現状を満足そうに表現し「健全なる競馬の発展と地域経済の安定化に寄与するという本会の趣旨、設立目的に立ち返り、役職員一同、軽種馬生産と市場の振興に全力を挙げて取り組むという気持ちを新たにしているところであります」と決意を述べた。
式典では功労者表彰も行われ、長きにわたって理事及び副会長理事を務めた荒木正博氏と木村貢氏、理事として長く活躍した髙橋秀昌氏、須崎孝治氏、前川則久氏。そして7期14年にわたり監事として協会を支え続けた安達正奉氏、平成7年から現在まで同協会機関誌「JBBA NEWS」に連材を執筆している吉川良氏、協会の顧問弁護士として生産者に法律知識を普及させた鍋谷博敏氏に対して河野洋平会長から賞状と記念品が手渡された。また、同協会で長く事務局長及び総務部長を務めた柴田晃一氏。業務部長、静内種馬場の場長を務めた中西信吾、木村慶純の両氏。生産情報部長、「JBBA NEWS」の編集長として尽力した伊藤雅之氏の4人対して賞状と記念品が贈られた。
式典に引き続き行われた祝賀会で出席関係者が旧友を温める中、公務を終えた自由民主党競馬推進議員連盟の橋本聖子会長も駆けつけ「次の時代に、どのような形で競馬をつなげていくのか。決して、来た道に帰るということではなく、新しい競馬産業をどのように構築し、そして世界のエンターテイメントとなっていくような、そんな競馬づくりというものを日本軽種馬協会のみなさまには導いていただきたい」と、エールを贈った。
上野儀治副会長は「この70年の歩みと、現在のニッポン競馬の躍進。これは、わたくしたち関係者の誇りとするところでございます。これを次の世代につないでいくことこそが、私たちに課せられた大切な使命と考えるところです。わたくしたちは今後も優秀なサラブレッドを生産することでニッポン競馬の発展に貢献していく所存です」と決意を述べて、式典を締めくくった。















