ドンフランキーが優駿スタリオンステーションにスタッドイン
11月20日、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2026年度から種牡馬として新たに供用を開始するドンフランキーがスタッドインした。
ドンフランキーは牡6歳の栗毛。父はダイワメジャー、母は2011年のデルマーデビュタントS(G1)、2011年のオークリーフS(G1)などを制覇したウィーミスフランキー、母の父はサンリヴァーという血統になる。
ドンフランキーは安平町早来源武にあるノーザンファームの生産。2019年のセレクトセール当歳セッションにおいて、ウィーミスフランキーの2019として上場され、早野誠氏に73,440,000円(税込)で売却された市場取引馬として知られる。
ドンフランキーは早野誠氏が所有、栗東の斉藤崇史厩舎が管理し、競走成績は20戦8勝2着4回。2021年6月の2歳新馬戦でデビューし、後のG1優勝馬ママコチャや重賞優勝馬アグリら好メンバー相手に、出遅れながら上り3ハロン最速タイムで2着と健闘。初ダートとなった3戦目で初勝利をあげた。
その後はダート短距離路線で頭角を現し、巨体を感じさせない軽快なフットワークでハナを奪い押し切るパフォーマンスで着実に勝利を重ね、2023年のプロキオンS(G3)で重賞初制覇。東京盃(Jpn2)ではリュウノユキナ、ジャスティンらを寄せ付けないレースぶりで勝利を収め、ダート短距離界の新星として注目を集める存在になった。
2024年にはドバイゴールデンシャヒーン(G1)に出走し、世界の強豪スプリンターを相手に2着に入り、国際舞台でも存在感を発揮。帰国後は2024年のクラスターC(Jpn3)に優勝した。秋には世界最高峰のダート短距離重賞競走として有名なBCスプリント(G1)にも出走し、日本のみならず世界を股にかける活躍を続けた。
11月6日付けでJRAの競走馬登録を抹消。休養していた滋賀県にあるノーザンファームしがらきから福島県にあるノーザンファーム天栄を経由して、優駿スタリオンステーションの飛渡清一代表やスタッフ、事務局(株)優駿の村田康彰社長や森永聡副社長といった役職員らが出迎える新天地に到着した。
事務局の(株)優駿は「馬格があってすばらしい馬です。600kgを超える大型馬でありながら、目が覚めるようなスピードと迫力ある走りで3つのダート短距離重賞競走を制したほか、ドバイでも2着に好走しました。母もアメリカでG1を2つ勝っていますし、血統的なバックボーンも魅力です。ダイワメジャーの後継種牡馬として次世代の短距離界を牽引する種牡馬になってほしいです」と話した。2026年度の種付け条件は決まり次第発表される。















