馬産地ニュース

日本軽種馬青年部連絡協議会の定期総会が開催される

  • 2025年11月25日
  • 委任状を含め153名が出席した第35期定期総会
    委任状を含め153名が出席した第35期定期総会
  • あいさつする佐々木拓也会長
    あいさつする佐々木拓也会長
  • 祝辞を述べる公益社団法人日本軽種馬協会事務局長の山岸直樹氏
    祝辞を述べる公益社団法人日本軽種馬協会事務局長の山岸直樹氏

 11月20日、千歳市北栄2丁目にあるANAクラウンプラザホテル千歳2階ゆうふつの間において、日本各地の軽種馬青年部で組織される日本軽種馬青年部連絡協議会(佐々木拓也会長、会員221名)の第35回定期総会が開催された。

 定期総会には佐々木拓也会長をはじめとした役員や会員のほか、来賓として公益社団法人日本軽種馬協会の山岸直樹事務局長と生産対策部の田村正和部長、JRA日本中央競馬会生産地研修生の尾﨑準一情報システム部統合情報システム課課長、菱田圭吾ウインズ部ウインズ事業室調査役、樋口友也競走部厩舎関連室主任調査役が出席。

 佐々木拓也会長は「みなさまには、日本軽種馬青年部連絡協議会の活動にご協力いただきまして、ほんとうにありがとうございます。ご存知の通り、好調が続いております。ただ、生産頭数が今年は8,000頭を超えたということで、これからサラブレッド生産のあり方が変わってくるかもしれません。ひと言でいうと多すぎるのではないか、という声も出はじめています。そのなかで、今年の北海道市場でいいますと、まだ好況ではあるんですが、上場頭数が昨年より174頭ぐらい多いんだけれども、売り上げは昨年より下がるというような、バランスがちょっと良くない、そういう話も出てきております。そういったなかで軽種馬青年部として、みなさまのご意見を尊重して、どうやって経営を成り立たせていくか、いろいろ考えていきたいとおもいます」とあいさつした。

 続いて来賓を代表して山岸直樹事務局長は「佐々木会長をはじめ、各地区青年部のみなさま方におかれましては、平素より当協会の事業運営に格別のご理解とご協力を賜っておりますこと、心より感謝申し上げます。さて、わが国を取り巻く情勢は、少子高齢化の進行と人口減少に伴う社会保障負担の増大、物価高騰や賃金停滞による生活の厳しさ、そして気候変動や環境問題への対応など、多くの課題に直面しています。そのようななか、競馬界におきましては明るい話題もございます。なによりもフォーエバーヤング号がBCクラシック(G1)において優勝を果たしたことは、わが国の競馬史において特筆すべき快挙であり、近年ダート競走の振興が進められているなか、今後ますますファンの注目と関心が高まるものと期待しております。

 また、当協会の種牡馬事業におきましても、ダート適性の高い種牡馬の導入を推進しており、このたび会員のみなさまからご要望の多かったアメリカンファラオ号を1シーズン限定の供用ではございますが導入することができました。すでに多くの問い合わせをいただいており、可能な限りみなさまにご活用いただけるよう努力してまいりたいとおもいますので、なにとぞよろしくお願いします。本日の定期総会が軽種馬生産界のさらなる発展と青年部のみなさまのご活躍につながりますことを心より祈念申し上げ、あいさつとさせていただきます」と祝辞を述べた。

 議事は佐々木拓也会長を議長に進行。令和6年度事業報告並びに収支決算、令和7年度事業計画並びに収支予算(案)、年会費の徴収について承認された。

 また、任期満了に伴う役員改選も行われ、役員候補者を承認。その後の役員会により、会長は東北地区の佐々木拓也氏、副会長は日高地区の藤沢亮輔氏と関東地区の椎名亮平氏、理事は胆振地区の平岡裕也氏、日高地区の長浜大介氏と矢野良氏、代表監事は日高地区の齋藤善厚氏、監事は日高地区の築紫和輝氏に決まった。