事業計画書作成セミナー&ワークショップが開催される
11月19日、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)静内種馬場事務所2階会議室において、事業計画書セミナー&ワークショップが開催された。
事業計画書セミナー&ワークショップは、軽種馬経営高度化指導研修(軽種馬経営技術指導者養成・技術普及)事業の一環で、経営管理技術研修のフォローアップ研修として実施。軽種馬生産牧場経営の中長期の事業計画書の作成を学び、5年先を見据えた財務戦略について考える研修で、当日は軽種馬牧場経営者や後継予定者、経営幹部のほか、しずない農業協同組合、新冠町農業協同組合、門別町農業協同組合、日高信用金庫静内支店の職員など約20人が出席した。
フォローアップ研修の講師には中小企業診断士である大川和久事務所の大川和久氏と日高信用金庫融資部経営相談課課長の柴崎宏冶氏を招聘。進行役を務めたJBBA生産対策部上席調査役の小林孝平氏は「本日は2部構成といたしまして、まずは大川和久先生と柴崎宏冶先生による事業計画書についての解説、そのあとにワークショップといたしまして本日ノートパソコンを持ってきているみなさんに、架空のデータを使いまして事業計画書の作成を実際にやっていただきます」とあいさつした。
「事業計画書ワークショップ~軽種馬産業の特徴を踏まえて~」と題した大川和久氏は、軽種馬産業特有の2年サイクル(種付けから1歳販売まで)における、キャッシュフロー管理、減価償却の基礎、事業計画の目的と効果、計画作成の3ステップ、重要な視点などを解説。「事業計画書作成のススメ~軽種馬業界の特徴を踏まえて~」と題した柴崎宏冶氏は、金融機関の視点から利益とキャッシュフローの関係性、計画書の構成と着眼点、計画書の操作と作成方法について説明した。
講義のあとは、架空のデータを基に、歳出シート、財務戦略シートに入力し、種付料、平均価格、預託頭数、単価、原価、販売費、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローを操作。黒字や赤字、資金増減の組合せなどを検証した。
フォローアップ研修終了後も会場を開放し個別相談に対応。出席者は2人の講師からアドバイスを受けた。次回の研修では各自が作成した事業計画書を基に、大川和久氏が個別相談に応じるという。















