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アロースタッドにイグナイターがスタッドイン

  • 2025年11月14日
  • スタッドインしたイグナイター
    スタッドインしたイグナイター
  • 元気な姿でアロースタッドに到着した
    元気な姿でアロースタッドに到着した
  • エスポワールシチーの後継種牡馬として期待は大きい
    エスポワールシチーの後継種牡馬として期待は大きい

 11月10日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、2026年から種牡馬として新たに供用を開始するイグナイターがスタッドインした。

 イグナイターは父がエスポワールシチー、母がビアンコ、母の父がウォーニングという鹿毛の7歳。日高町清畠にある春木ファームの生産馬で2019年の北海道サマーセールにおいて、7,020,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られる。

 イグナイターは野田善己氏が所有、栗東の牧田和弥厩舎が管理し、2020年11月7日の2歳新馬戦メイクデビュー東京でデビュー。後続に7馬身差をつけ初勝利をあげた。

 2021年春に大井競馬の福永敏厩舎に転厩。2021年の京浜盃で2着になった。その後、兵庫の新子雅司厩舎に転厩。2021年の楠賞で重賞初制覇を飾った。

 2022年の黒船賞(Jpn3)でダートグレード競走初制覇。続く2022年のかきつばた記念(Jpn3)を1分31秒8のレコードで駆け抜けダートグレード競走を連勝。この活躍が評価され2022年度NAR年度代表馬、NAR4歳以上最優秀牡馬、NAR最優秀短距離馬に選出された。

 2023年は大井競馬場で行われたJBCスプリント(Jpn1)、さきたま杯(Jpn2)に優勝。2年連続でNAR年度代表馬、NAR4歳以上最優秀牡馬、NAR最優秀短距離馬に選出された。

 競走成績は33戦13勝2着5回3着2回。総賞金は348,640,000円になる。

 2026年の種付条件は決まり次第発表。事務局の(株)ジェイエスは「2年連続地方の年度代表馬に選ばれた馬で、雄大な体をしていて素晴らしい馬です。輸送は海外や地方のいろいろな競馬場に行っているだけあって、こちらに到着してからも落ち着いていました。母系はさかのぼるとフリオーソと同じファミリーになります。エスポワールシチーの後継種牡馬としてゴールドアリュールの血をつないでいくことになるので楽しみです。母の父がウォーニングというのも大きな可能性を感じます。一頭でも多く繁殖牝馬が集まるようサポートしていきたいです。丈夫にレースに使い続けたタフさと非凡なスピード、どこの競馬場に行っても安定した成績を残せた落ち着き、そういった面を産駒も引き継いでほしいですね」と話した。