馬産地ニュース

厚賀小が門別競馬場で馬の授業を行う

  • 2025年11月14日
  • 競馬を生で観戦した厚賀小学校6年生
    競馬を生で観戦した厚賀小学校6年生
  • 日高町の魅力のひとつであるホッカイドウ競馬について学習した
    日高町の魅力のひとつであるホッカイドウ競馬について学習した
  • パドックで出走馬の様子を観察
    パドックで出走馬の様子を観察

 11月12日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、日高町厚賀町にある日高町立厚賀小学校(髙橋郁子校長)の、馬産地での馬に関する仕事を知る授業が行われた。

 この授業は厚賀小学校による総合的な学習の時間の一環。総合的な学習の時間は、学校や児童、地域の実態などに応じて、教科書などの枠を超えた総合的、横断的な学習と協働的な学習、探求的な学習をするカリキュラムで、厚賀小学校の6年生は対象に馬に関する5つの授業を行うという。今回は4回目の授業になる。

 門別競馬場に到着した児童は「今日は日高町の魅力のひとつである軽種馬について勉強しにきました。よろしくお願いします」とあいさつ。児童のガイド役を務めた一般社団法人北海道軽種馬振興公社総務部企画・広報のギリ・スザタさんと橋本頌之さんは「ホッカイドウ競馬は地方競馬です。土曜日や日曜日に地上波で放映されるJRAとは違う競馬になります。北海道が主催しています。JRAは農林水産省の管轄になります。ホッカイドウ競馬は日高町にある門別競馬場で開催していますので、日高町をはじめとした日高管内の行政も協力していただいています」とホッカイドウ競馬について説明。「競馬場の馬場は地方競馬では最大サイズになります。パドックも馬との距離がとても近いです」と門別競馬場の特徴も伝えた。

 門別競馬場では第1レースのパドックを見学しゴール前でレースを観戦。パドックで選んだ馬を応援した。レース後は第1レースに勝ったフークシャイニーを管理する角川秀樹調教師の粋な計らいで、騎乗した桑村真明騎手や厩舎スタッフと一緒に口取り写真に納まった。

 興奮冷めやらぬ児童は「レースに出す馬はどのように選んでいるのですか?」、「競走の組み合わせはどのように決めていますか。また、どの馬をどのゲートに入れるかは、どうやって決めているのですか?」、「出走前に馬がけがをしたらどうするのですか?」、「レース中に馬がけがをしてしまった場合はどうなりますか?」、「競走馬はレースに出るまで、どんなことをするのですか?」、「馬体重のプラス、マイナスは何を比較しているのですか?」、「馬をゲートに入れる人は何と呼ばれていますか?どんな仕事をしていますか?」などと質問した。

 ギリ・スザタさんと橋本頌之さんは「ホッカイドウ競馬は11月13日で今年の開催が終わりになります。来年、ぜひ、門別競馬場に来て競馬を楽しんでください」と児童にお土産を手渡した。

 門別競馬場での授業を終えた児童は「本日はわたしたちのために、このような準備をしていただきありがとうございます。ふだんは入れないところに入れたり、レースを生で見ることができたり、いろんな初めての経験をすることができました。すごく楽しかったです」と感謝した。