軽種馬経営高度化指導研修事業グループ研修が行われる
11月12日、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場研修寮2階講義室において、カタログ用写真・動画撮影グループ研修会が行われた。
この研修会は軽種馬経営高度化指導研修事業グループ研修の一環。令和6年11月に開催した担い手経営管理研修・営農指導者研修から派生したグループ研修で、しずない農業協同組合が幹事となり、公益社団法人日本軽種馬協会が共催した。
軽種馬牧場を組合員とする農業協同組合職員の軽種馬に対する知識・見識の向上すること、カタログ等への掲載の重要性を理解し、牧場への掲載推進および販売促進を図ること、軽種馬牧場からの写真・動画撮影依頼に対応できるよう撮影技術を高めることを目的とし、北海道市場開催時に日高軽種馬農業協同組合へ提出する写真および動画の撮影技術を習得することが目標という。
第1回目の研修には門別町農業協同組合、新冠町農業協同組合、しずない農業協同組合、みついし農業協同組合、日高軽種馬農業協同組合、(株)ジェイエス、公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場などの職員のほか、生産育成技術者研修第47期生が出席。講師には馬市.comを運営する(株)ハンマー代表取締役の齊藤宗信氏と北海道市場のオフィシャルカメラマンとして活躍するフリーカメラマンの桑野五稜氏が招かれた。
齊藤宗信氏は横姿写真撮影の基礎として、場所については、太陽光が順光状態の場所=太陽を背にした場所、平坦で蹄までハッキリ見え、背景がゴチャゴチャしていない場所=抜けの良い場所、立たせ方については、馬の左面を撮影者に見せる、馬体はきれいにタテガミは右側に、馬の四肢がすべて撮影者に見えるように、右側の前後肢が腹の下に、引き手を長めに垂らし、馬との距離をとる、写真内にヒトが入り込まないように、馬の頭を適度に上げ、馬の顔は少し撮影者に向けて白徴、顔の特徴などが見えるように凛々しく、両耳を前に向け、眼は開く、馬の注意を引く、と説明。ほかにも軸(左前肢と右後肢の間隔)のつくり方やハンドラーへの指示の出し方、ハンドラーとのコミュニケーションの取り方などをわかりやすくレクチャーした。
続いて研修乗馬用厩舎へ移動して研修乗馬を用いて写真撮影を実習。桑野五稜氏が立ち写真撮影の見本を示したあと、出席者が実践した。ハンドラーは生産育成技術者研修第47期生や教官が務め、耳立て、手入れ、四肢の微調整などを第47期生が率先して手伝った。
実習後は講義室に戻り、出席者が撮影した画像をモニターに写し、立ち写真を見ながら齊藤宗信氏と桑野五稜氏が頭の高さ、後肢の位置、軸の長さなどを解説し、適切なアドバイスを送った。















