エイシンフラッシュが種牡馬引退
10月31日、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにおいて種牡馬生活を送っていたエイシンフラッシュが、今シーズンをもって種牡馬を引退することになり、日高町庫富にあるYogiboヴェルサイユリゾートファームに移動した。
エイシンフラッシュは父がキングズベスト、母がムーンレディ、母の父がプラティニという牡18歳の黒鹿毛。千歳市東丘にある社台ファームの生産で、現役時代は平井豊光氏、平井克彦氏が所有、栗東の藤原英昭厩舎が管理し、上り3ハロン32秒7の瞬発力を披露した2010年の日本ダービー(G1)、天覧競馬となった2012年の天皇賞(秋)(G1)、ラスト勝利となった2013年の毎日王冠(G2)、重賞初勝利となった2010年の京成杯(G3)を制覇したほか、2011年の有馬記念(G1)で2着、2011年の天皇賞(春)(G1)で2着、2010年の皐月賞(G1)で3着、2013年の天皇賞(秋)(G1)で3着、2011年の宝塚記念(G1)で3着、2013年の香港Qエリザベス二世C(G1)で3着になるなど、数多くのG1競走で活躍し通算27戦6勝、2着3回、3着7回の成績を残した。
現役引退後の2014年に安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。2019年からレックススタッドにて繋養されていた。
サンデーサイレンスの血を持たないキングマンボ系種牡馬として期待され、供用初年度は204頭と交配。シンジケートが解散してからも根強い人気を保ち、今年は高齢ながら17頭と種付けをしていた。代表産駒には2022年のジャパンC(G1)、2022年の京都大賞典(G2)などを制覇したヴェラアズール、2022年の京成杯(G3)などを制覇したオニャンコポン、2023年の小倉サマージャンプ(JG3)などを制覇したテーオーソクラテスがいる。
事務局の(株)レックスは「黒光りした馬体とシュッとした顔をしたグッドルッキングホースでしたので、多くのファンの方々にも愛された種牡馬でした。父としてもヴェラアズールというG1ホースを送り出してくれました。日本ダービー馬に携わることができ幸せでしたし、感謝の気持ちでいっぱいです。とても素直な性格をしていて扱いやすく無駄な動きをしない賢い馬でした。エイシンフラッシュが勝った秋の天皇賞(秋)(G1)の週に、ここレックススタッドから退厩するというのは不思議な縁を感じます。元気で長生きしてほしいです」と話した。















