厚賀小学校がライディングヒルズ静内で馬の授業を行う
10月29日、新ひだか町静内真歌にあるライディングヒルズ静内において、日高町厚賀町にある日高町立厚賀小学校(髙橋郁子校長)の、馬産地での馬に関する仕事を知る授業が行われた。
この授業は厚賀小学校による総合的な学習の時間の一環。総合的な学習の時間は、地域や学校、児童生徒の実態等に応じて、教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習と探究的な学習、協働的な学習をするもので、厚賀小学校では一般社団法人umanowaの協力を得て、6年生を対象に馬に関する5つの授業を行うという。
ライディングヒルズ静内に到着した児童は「わたしたち厚賀小6年生は日高町の産業の馬について学ぶために来ました。今日はよろしくお願いします」とあいさつ。授業は体験乗馬からスタートした。
児童の相手を務めたのはアルファオリオン。父がチーフベアハート、母の父がゲイメセンという日本軽種馬協会所有種牡馬の血を引く22歳で、現役時代は武豊騎手を背に勝利をあげるなど44戦7勝2着5回3着7回の成績を残した元競走馬になる。現役引退後は函館競馬場で誘導馬として活躍したあと、ライディングヒルズ静内に入厩したという。
児童はアルファオリオンにまたがり角馬場を一周。馬上で武豊騎手と同じ背中の感触を体感し「超楽しかった!」と笑顔を見せた。
続いて児童は馬の手入れについて勉強。ライディングヒルズ静内の荻野将一さんは「なんで馬の手入れをするのか、いろいろありますが、ひとつは病気やけがの予防のためです。あと、お馬さんと仲良くなりましょうという意味もあります。むずかしい言葉でいうと、信頼関係の構築です。お馬さんも手入れされるとうれしいなぁとか、大事にされているなぁと感じてくれるとおもいます。手入れすることで皮膚病の予防、夏は体温調整、ブラッシングで血行が良くなる、などという効果があります」と話し、根ブラシ、毛ブラシ、ゴムブラシ、裏掘りといった馬の手入れ道具の用途を説明した。
ほかにも、サラブレッドはふだん何を食べているのか、一日でどれくらい食べるのか、馬にも好き嫌いがあるのかなどを学習。実際に計量カップでえん麦などの量を測定して飼い葉づくりも体験した。
最後に授業を終えた児童は「今日はいろいろな体験をさせていただき、大きな発見というか新しいことをたくさん知ることができました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。















