馬産地ニュース

一般社団法人札幌馬主協会の馬産地懇談会が開催される

  • 2025年10月27日
  • 21回目を迎えた馬産地懇談会
    21回目を迎えた馬産地懇談会
  • 講師を務めた須貝尚介調教師
    講師を務めた須貝尚介調教師
  • 約100人の馬主、牧場関係者が出席した
    約100人の馬主、牧場関係者が出席した

 10月20日夜、新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテル2階エクリプスホールにおいて、一般社団法人札幌馬主協会の第21回馬産地懇談会が開催された。

 馬産地懇談会は札幌馬主協会の事業のひとつで、毎年秋に馬産地の中心である新ひだか町にて開催。講師を招いての講演と立食懇談会の2部構成になっており、今年の講演の講師には栗東の須貝尚介調教師を招聘した。

 馬産地懇談会には岡田牧雄会長理事をはじめとした役員や会員、牧場関係者のほか、来賓としてJRA日本中央競馬会から札幌競馬場の二村啓介場長、堀内淳副場長、伊藤智康総務課長、日高育成牧場の吉田年伸場長、佐藤文夫副場長、日高軽種馬農業協同組合の古川雅且代表理事組合長や理事、職員ら約100人が出席。開催にあたり懇談会を主管する事業サービス委員会の秋谷壽之委員長は「本日、この馬産地懇談会に、このように競走馬に携わるみなさま方が、多数ご参加いただきまして、まことにありがとうございます。このたび、この懇談会の、これから始まる講演の講師の先生であります、栗東の調教師であります須貝尚介先生に、これからお話ししていただくわけですが、須貝尚介先生といえば、2008年に調教師になられてから18年の間に、天皇賞(G1)、有馬記念 (G1)、宝塚記念 (G1)などなど、15回のG1制覇を成し遂げております。重賞は59勝。すごい成績の持ち主であられます。名伯楽だとわたしはおもっております。非常に興味深いお話を先生のほうからしていただきます。ご期待していただきたいとおもいます」とあいさつした。

 講師として招かれた須貝尚介氏は1966年生まれ、兵庫県出身。1985年3月騎手免許を取得し、栗東の須貝彦三厩舎所属。1987年2月フリーなどを経て引退するまでに4163戦302勝の騎手成績を収めた。

 2008年調教師免許取得。2012年にJRA賞(最高勝率調教師・優秀技術調教師)、最高勝率調教師賞、優秀調教師賞(関西)1位 、2014年に優秀厩舎賞(関西)3位 、2022年に優秀厩舎賞(関西)3位 、2024年に優秀厩舎賞(関西)5位を受賞している。

 2025年10月19日現在、JRA 597勝、地方5勝、海外1勝。ゴールドシップで2012年の皐月賞 (G1)、ソダシで2021年の桜花賞 (G1)、ジャスタウェイで2013年の天皇賞(秋)(G1)などJRA G1競走は14勝、海外G1競走1勝、Jpn1競走1勝、重賞勝利は59回を記録している。

 講演はグリーンチャンネルキャスターの岡部玲子氏が進行。会員から事前に寄せられた質問に答える形で、騎手から調教師になった理由、函館や札幌といった北海道開催で好成績を残す秘訣、2歳戦から活躍馬を送り出す理由、せりで馬を見るポイント、ゴールドシップやジャスタウェイのエピソード、レース間隔、レース選択について、育成牧場との連携、育成に求めるもの、日本の馬が凱旋門賞(G1)に勝つにはどうすればよいか、などについて独特の言い回しで答えた。