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ノーザンファームミックスセール2025当歳セッションが開催される

  • 2025年10月24日
  • 最高価格デルフィニアⅡの2025
    最高価格デルフィニアⅡの2025
  • 最高価格デルフィニアⅡの2025
    最高価格デルフィニアⅡの2025
  • 高額第2位カルタエンブルハーダの2025
    高額第2位カルタエンブルハーダの2025
  • 高額第3位マクラージャの2025
    高額第3位マクラージャの2025
  • 牝馬最高ポジティブマインドの2025
    牝馬最高ポジティブマインドの2025
  • 牝馬最高ポジティブマインドの2025
    牝馬最高ポジティブマインドの2025
  • 上場馬を見定める購買者
    上場馬を見定める購買者

 2019年に始まった「ノーザンファーム繁殖牝馬セール」(主催・ノーザンホースパーク)に、当歳セッションが加わり、日本初のミックスセールとなったのが2022年。迎えて4回目となるミックスセールが21日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催された。

 午前10時30分からスタートした当歳セッションには過去最高となる66頭(牡35頭、牝31頭)が上場され、そのすべてを売却。4年連続の完売セールとなった。前年比122%の総額4,776,200,000円(税込、以下同)は過去最高。1頭あたりの平均価格は過去最高だった昨年からやや下げた3.8%減%だったものの、それでも72,366,666円。中間価格は同17%増で過去最高の53,900,000円を記録した。

 最高価格を記録したのは上場番号10番「デルフィニアⅡの2025(牡、父キタサンブラック)」。祖母のアゲインは愛1000ギニー(G1)などG1 2勝馬で、母は英国のチャンピオンズフィーリーズ&メアズS(G1)、仏国のロワイヤリュー賞(G1)の2着馬で、本馬ミックスセール当歳セッション一期生として今春のシンザン記念(G3)に勝ったリラエンブレムの半弟。7,000万円(税抜)からスタートしたせりは200万単位でせり上がり、途中から500万円単位に。その勢いはあっさりと2億円、3億円を超え4億円を超えても衰えることなく、結果的には506,000,000円 でルイビルレーシングが落札した。

 高額第2位は1番「カルタエンブルハーダの2025(牡、父エピファネイア)。母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオンで、その第3仔。2025年の2歳リーディングサイアーを独走中の父とのカップリングで生まれた鹿毛馬は5,000万円のファーストビッドからスタートして最終的には242,000,000円(同220,000,000円)でルイビルレーシングによって落札された。

 また、牝馬では22番「ポジティブマインドの2025(牝、父イクイノックス)」。母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオンで、おじにアルゼンチンの2歳牡馬チャンピオンがいる血統。今福洋介氏が83,600,000円 で購買した。

 購買登録者は繁殖馬セールと併せて423人(オンラインビッドでの参加13人含む)。オンラインによる落札は1頭で31,900,000円という結果となった。

 セール終了後、ノーザンファームの吉田俊介副代表からは「(ショウヘイやリラエンブレム、サトノカルナバルなど)ミックスセールの取引馬が高いレベルで活躍してくれているとはいえ、この結果には驚いている。ミックスセールの存在が競馬カレンダーに組み入れられたと感じた。秋の当歳市場は馬のコンディションづくりが難しいが、良い状態でなければ購買者の方に喜んでもらえない。これからも上場馬をしっかりと選別し、良い状態でセールに上場できるようにしたい」とコメントし「上場頭数に関しては購買者の需要を見極めながら、その期待に応えたい」と来年に向けての抱負を語った。