馬産地ニュース

ノーザンファームミックスセール2025繁殖セッションが開催される

  • 2025年10月24日
  • 未供用高額第1位ミッキーマカロン
    未供用高額第1位ミッキーマカロン
  • 未供用高額第1位ミッキーマカロン
    未供用高額第1位ミッキーマカロン
  • 未供用高額第2位エスタンシア
    未供用高額第2位エスタンシア
  • 未供用高額第2位エスタンシア
    未供用高額第2位エスタンシア
  • 受胎馬高額第1位ダノングレース
    受胎馬高額第1位ダノングレース
  • 受胎馬高額第1位ダノングレース
    受胎馬高額第1位ダノングレース
  • 受胎馬高額第2位コンシェンス
    受胎馬高額第2位コンシェンス
  • 受胎馬高額第2位コンシェンス
    受胎馬高額第2位コンシェンス
  • 展示は受胎牝馬と未供用馬に分けて行われた(写真は未供用馬エリア)
    展示は受胎牝馬と未供用馬に分けて行われた(写真は未供用馬エリア)

 ノーザンホースパークが主催する「ノーザンファームミックスセール2025」の繁殖セッションは、10月21日の同当歳セッション終了後、午後1時30分頃からスタートした。2019年に始まったノーザンファーム繁殖セールの流れを引き継ぐもので、今回が7回目。これまでの取引馬の中には2024年のJRA最優秀2歳牝馬アルマヴェローチェの母ラクアミ(父ダイワメジャー)や2025年NHKマイルC(G1)優勝パンジャタワーの母クラークスデール(父ヴィクトワールピサ)、ジャパンC(G1)優勝ヴェラアズールの母ヴェラブランカ(父クロフネ)、2023年菊花賞(G1)に勝ったドゥレッツァの母モアザンセイクリッド(父モアザンレディ)などがいる。

 今回の上場馬は前年比7頭減の67頭(受胎馬43頭、未供用馬24頭)。売却頭数は前年比11頭減の53頭(受胎馬35頭、未供用馬18頭)で総額は同10%減の670,450,000円(税込、以下同)となった。平均価格は受胎馬が12,498,571円で、未供用馬が11,000,000円。いずれも前年を上回った。

 最高価格を記録したのは上場番号152番ミッキーマカロン(5歳、父キタサンブラック、未供用)。その母シュガーショックが米国ファンタジーS(G3)優勝馬で、自身はJRA 2勝ながらも半兄に2021年きさらぎ賞(G3)優勝ラーゴムがいて、半弟エコロブルームは昨年のシンザン記念(G3)2着のちNZトロフィー(G2)に勝利している。新ひだか町の下屋敷牧場によって47,300,000円で落札された。

 高額第2位は同170番エスタンシア(3歳、父ドゥラメンテ、未供用)。JRAで10戦して2着2回3着1回という堅実派で、半姉に2019年のJRA賞最優秀2歳牝馬のレシステンシア、半兄に2021年京成杯(G3)優勝馬グラティアスがいるファミリー。45,100,000円で(株)チャンピオンズファームによって購買された。

 これに続いたのは102番「ダノングレース(10歳、父ディープインパクト、グレナディアガースを受胎)。2歳夏の札幌競馬で新馬戦に勝ったほかJRA 4勝。2019年の福島牝馬S(G3)では後方から長く良い脚を使って3着。繁殖牝馬としても初仔となるダノンエンブレムがJRAで勝ち上がっている。こちらも(株)チャンピオンズファームが受胎馬としては最高価格となる44,000,000円で落札している。

 受胎牝馬の高額第2位は全体で第4位となる36,300,000円で杵臼牧場によって購買された同101番コンシェンス(5歳、父ジャスタウェイ、リアルスティールを受胎)。自身は未出走ながらも半兄にJRA賞最優秀短距離馬のインディチャンプがいて、シルクロードS(G3)など4勝アウィルアウェイの全妹という血統馬だった。

 こうした結果にノーザンファームの吉田俊介副代表はセール終了後「自分たちとしては魅力ある馬を上場させたつもりだったが、一部の馬に人気が集中したという印象を受けた。今はどこも生産頭数が増えており、血を更新したくても馬房に余裕がないという現状も少なからず影響したのかもしれない。そうした現状を精査し、需要を見極めながら来年度に備えたい」とインタビューに応えた。